角川SSC新書<br> 日本防衛論―グローバル・リスクと国民の選択

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角川SSC新書
日本防衛論―グローバル・リスクと国民の選択

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047315921
  • NDC分類 304
  • Cコード C0295

出版社内容情報

異能の官僚が放つ本年最大の問題作!

グローバル化とアジアの成長は終わった。日米同盟も無力化した。そしてエネルギー、食糧、水をめぐる大争奪戦が始まる。過酷なグローバル・リスクの世紀を、日本は生き残れるのか? 30年後を見据えた新国家戦略。

内容説明

現在、日本は、軍事、エネルギー、食糧、自然災害、気候変動、世界金融危機など、これまで想定していなかったグローバル・リスクにさらされている。こうしたリスクは、覇権国家アメリカの衰退とともに顕在化してきた。加えて、中国やインドなど、新興国の台頭はこれまでの世界秩序を崩壊させてしまった。まさにロスト・ワールドとなった覇権国家なき時代を迎え、日本はどのように対応していけばいいのか。30年後、40年後の日本を見据えた総合安全保障政策の必要性を説く。

目次

序章 グローバル・リスクの時代
第1章 前提条件の崩壊
第2章 リスク・シナリオの設定
第3章 リスクを想定できない日本
第4章 グローバル化の終焉
第5章 中国というリスク
第6章 失われた世界
第7章 日本の選択

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年神奈川県生まれ。評論家。東京大学教養学部卒業。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。元京都大学大学院工学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

56
アメリカの凋落により覇権国家が存在しなくなって以来、資本主義そのものが大きなリスクを抱えているという。加熱した市場で株価は僅かな下落をきっかけに暴落し、金融市場はパニックに陥る。こういう暴れ馬のような資本主義の上に我々の経済があるとすれば、この馬を御する政策や国際協調は絶対に必要だろう。ケインズ主義から新自由主義へと転換して以来、金融危機が繰り返されているが、経済というものにも健全な姿と不健全な姿があるようだ。国民が生活に喘いでも利益さえ上げればいい、競争に勝てばいいという発想はもうやめるべきではないか。2015/01/25

壱萬弐仟縁

18
書名からすると軍事防衛と想起されるが、 多くは経済問題だといえる。 Gゼロとは、イアン・ブレマーによると、 世界秩序を維持したり、グローバルな問題を解決 したりするために必要なリーダーシップを発揮できる 政治力が、存在しなくなる状態(22頁)。 資本主義は不安定な経済システムとしたのは、 金融不安定性仮説のハイマン・ミンスキー(32頁)。 ダグラス・カスのスクリューフレーション(SF)は、 中産階級の貧困化(スクリューイング)とインフレ を組み合わせた造語をつくった(73頁)。  2014/03/31

さきん

9
日本におけるリスクはさまざまあり、財政に関するリスクが果たして最優先すべき解決事項か考える必要がある。ちぐはぐな政策が日本のリスクに対する対応力を弱める。防衛というと軍事を思い浮かべるがハード、ソフトにわたってさまざまなリスクは存在する。それら、もうからないリスクにもしっかり投資する必要があり、投資できるのは政府しかない。2015/07/10

ceskepivo

8
日本が直面しているグローバルリスクを俯瞰し、その様な時代に国民経済を維持するためには、さまざまな学問領域の知見を総動員しなければならないと訴える。もっとも、本書は民主党政権時代に書かれたものものなので、自民政権の政策に対する著者のスタンスは異なるものであろう。中国はリスクではなく、チャンスに変えることはできないのか。2014/08/18

はる

7
上司から読むようにと貸してもらいました。新書は読みなれないので、なかなか進まず・・・ ^^; Gゼロ、ユーロ問題、水資源の問題など深刻です。原発の安全性は向上しうるとありましたが・・・難しいですね。2013/06/30

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