内容説明
今、もっとも注目されている心臓外科医の一人である山本晋の本。命と向き合ってきた20数年の手術経験を例にあげながら、命の最前線を担う医師としての倫理観や患者とのかかわり合いを書く。この10年間の手術数は2000例を超え、成功率は非常に高い。また、アメリカ留学中は世界的に有名な心臓外科医の500例以上の手術に立ち合い、克明にノートに記録した。この作業により、苦もなく大動脈瘤の手術をこなすことができるようになっていたという。これらの稀有な経験から職業の捉え方、生きる術を語り、医療界の閉塞した状況にも一石を投じる。
目次
第1章 手書きノートのススメ(研修医時代のノート;10年間、毎日変わらぬ下積み生活 ほか)
第2章 いかにして大動脈外科医となったか(医者になることを決心した日;合格率ゼロからの医学部受験 ほか)
第3章 よい手術を生み、それを伝える(ダイケッカン(大欠陥?)外科
大動脈瘤の手術の話 ほか)
第4章 時代遅れで結構(手術と最先端医療;患者は最先端など求めていない ほか)
第5章 医師としての職業を生きる倫理(アンコウの吊り切り;芸術家と職人 ほか)
著者等紹介
山本晋[ヤマモトシン]
1986年香川医科大学医学部を卒業。順天堂大学医学部胸部外科、日本医科大学附属病院救命救急センター、虎の門病院、ベイラー医科大学、テキサス・ハート・インスティテュート等を経て、現在川崎幸病院大動脈センター長。心臓外科医で、難度の高い大動脈瘤の治療が専門。その手術テクニックや成功率の高さから、他の病院では断られた患者が全国から集まってきている。これまでに執刀した大動脈手術は2000例以上にも上り、日本でもトップクラス。今、もっとも注目されている心臓外科医の一人で、メディアに取り上げられることも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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