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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
arianrhod
6
ミニシアターで短観映画を観るようなストーリーでした。絵もシンプルで綺麗でした。奈生や美冬のように人を困らせてまで欲望のままに自分の我を通す行き方をする人も世の中にはいるだろうな、と思いつつも理解も共感もできるかというと、私は無理だと思います。ナイト・ワーカーの内容は痛々しくてままならない。タカオのようなパートナーがマサミのそばにいることが幸いだと思いました。2015/10/26
s_s
5
古本で購入。3話からなる中編『微熱のような』と、表題作にあたる短編をそれぞれ収録。ただエロティックと表現してよいのか戸惑うほど、恐ろしさと生々しさが勝る。つかみどころのない”怪物”も、この冷涼とも言える筆致で淡々と描くからこそ、その狂気性が強まっていると感じる。虚構ではなく実話と錯覚するような、ストーリーはいかにも現実に潜み得る「闇」に焦点を当てたものだと言える。だからこそ、こんなにも恐ろしいのか……。「もう 戻れないところに わたしは 来てしまった」2022/06/06
kasukade
4
自分にとっては変が普通なはずなのに変であることは普通ではない、普通に生活しないことは変と教えられてるから正常という自身にとっては変な日常を送る。だけど、その片鱗は隠しきれない。絵も相まって脆くもボロボロな身体や髪型の日常感が僕らに「あるある」と思わせる怖さがある。2015/05/06
たこい☆きよし
3
ビームコミックス初のやまじえびねを引っ張り出す。いずれもフィールヤング掲載作で、このコミックスからエンターブレインに活躍の場を移したことに。新刊帯でチェックしたら移籍後のコミックスを買い漏らしっぱなしだったので、これは近々入手したい。この表題作は短いページ数の中で、幼い頃の義父から受けた性暴力の傷を抱える主人公の密やかな行ないとささやかな罪を描く。ページ数ではコミックスのメインとなる「微熱のように」は、主人公の女子大学生が文学の趣味で知り合った友人に導かれるように闇に堕ちていく姿を描く問題作。2022/06/26
nukupoka
3
amazonでLGBTを検索していて見つけた本。「微熱のような」は【彼カメ】の三角関係に男が一人プラスされた感じのお話で、「ナイト・ワーカー」は義父から受けて性虐待の記憶に苦しむ女性のお話でした。2015/05/01