内容説明
桜、新緑、梅雨といった、私たちが見知っている季節の情景を古来から続く美しいことばで表現してみました。花盛り、万緑、青梅雨…。選ぶことばによってそのシーンがもっと生き生きして見えてきませんか。本書はことばの歳時記です。毎日の暮らしのなかで話したい、使いたい、心ときめくことばを集めました。会話で手紙で、メールで、ぜひ、使ってみてください。日々のひとときが豊かに、そして、きっと楽しくなります。
目次
春(三月;四月;五月)
夏(六月;七月;八月)
秋(九月;十月;十一月)
冬(十二月;一月;二月)
著者等紹介
山根基世[ヤマネモトヨ]
1948年山口県生まれ。早稲田大学卒業後、NHKに入局。主婦や働く女性を対象とした番組、ニュースをはじめ、「ラジオ深夜便」、NHKスペシャル「人体」「映像の世紀」など、大型シリーズのナレーションを多数担当する。2005年、女性として初のアナウンス室長に。2007年、NHK退職後、「子どものことば」を育てることを目的に、放送経験を生かして朗読、読み語りなど、さまざまな活動をおこなっている。2011年度より女子美術大学非常勤講師、2015年度より公益財団法人文字・活字文化推進機構にて「朗読指導者養成講座」を開講(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
18
改めて、「ことのは」という言葉を思い出した。本当に、日本語は繊細な、たおやかな言葉だと思う。耳にしたことのある言葉がかなりあったが、それ以外の言葉も含め、光景が目に浮かぶだけでなく、五感に響くものがある。それぞれの季節ならではの言葉。観る、書く、声に出す・・・いろんな手段があり、それぞれの響き方も微妙な色合いの違いがある。こんな言葉を、さりげなく置いておくことで、かえって、写真や動画以上に、相手に伝わるものもあると思う。相手に委ねる部分があればあれだけ、深みも増すのではないだろうか。2015/07/18
MOTO
4
この本の中のことばは会話より俳句で見かけるほうが多い気はする。でも、でもいいなー。さらっとこんなことばが会話の中に出てきたら…と、言うか、ことば達が出られるきっかけがある会話自体が素敵だな。季節を楽しむ心のゆとりって大事。2019/01/22
みずうみ
2
手元において折々に開きたい本。字面や響きが美しい言葉は、心に余裕を生む気がする。「あーあ雨やだなー」とぼやいて憂鬱になるよりも、糸雨(しう)や銀竹など美しい名前をあてはめて自然を楽しみたい。2015/05/30
遠野空
1
とても美しくて綺麗な言葉ばかりです。2024/08/19