内容説明
法を無視する魔法少女チーム『深夜派』。市民が恐怖するそのチームを率いるのは、スウィート☆ベリーと化したサクラ。一方、日本政府は公認の魔法少女チーム―『昼間派』を設立し、続々とそのメンバーを増やしていた。同じ頃、幼馴染の奈々の前には“V”と名乗る仮面の魔法少女が現れていた。ヴィーに強要され、やむなく奈々は「ブラっくウサミー」として、深夜派やサクラと対立する存在に。かくして、街にあふれた魔法少女たちは全面戦争へと突き進んでいく。そして、その背後には潜むのは―?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴィオラ
7
第1章のタイトルが「誰が魔法少女を見張るのか?」、第2章が「コードネームは復讐(ヴェンデッタ)のV」…どんだけアメコミネタ好きなんだw 1巻がウォッチメンで、2巻がシビル・ウォーみたいな話を聞いてたけど、どうやらシビル・ウォーじゃなくてキングダム・カムっぽいw で、ちゃんと魔法少女のパロディーにもなっている所とかなかなか。本気で映像化して欲しいw(あ、各方面からクレーム来そうだけどw ただ、1巻のほうがテンポ良かったかなぁ?少しダラダラっとしちゃった感じはある。…で、3巻いつ出るの?( ; ; ) 2018/11/04
真白優樹
7
無法派の魔法少女達に対抗する政府公認の魔法少女が現れ戦争が起きる今巻。・・絶対的な存在への妄信、それは新たな妄信を生み物語は絶望へと突き進んでいく。少年を止めるために少女は魔法少女になるも明かされる真実は救いのない、今までのすべてを否定するもの。正義と正義がぶつかり合う先、かつて起きた醜悪で最悪な悲劇は明かされ少年の心は折れる。だが少女だったものの願いを受け、少年は真なる魔法少女へ変身する。・・・その道の果て、惨劇の引き金が引かれた世界で待ち受けるものは何か。救いはその先にあるのか。 次巻も楽しみである。2015/11/30
こうづき
6
相変わらず素晴らしく泥臭い。少女いっぱい集めたら綺麗になるわけないよね! マロンが指摘したサクラの「男子っぽさ」には妙に納得。いちいち元ネタを匂わせる魔法少女たちには今巻でもニヤリ。個人的に、「りりかSOS」のイメージが「こどものおもちゃ」だかに出てたパロディ(東京タワーだけは守ったが他は全て焦土に……)で定着しちゃっているので、りるけと焦土の取り合わせはイメージ的に妙にしっくりw しかし十年前の話はえぐかった……いいぞもっとやれ。魔法少女という存在をしゃぶり尽くす勢いが素晴らしいです。2014/12/21
disktnk
5
ワザとらしいグロい地の文は前巻と変わらず、今巻は魔法バトルというより陰謀策謀メイン。予想外の秘密が次々に判明したラストは圧巻。大人顔負けの組織論とファンシーな必殺技のコラボに何も違和感も感じないあたり、"魔法少女"ブランドはもう行き着くところまで行ってしまった気がした。当たり前といえば当たり前なんだけど、前巻で出てきた設定が大量に使われて、思い出すのが大変だった。あと禁煙は喫煙の誤植かな。2014/11/16
辺野錠
4
2巻も重苦しく凄惨であった。ウォッチメン要素は1巻は映画版の挿入歌を意識してそうなフレーズがあったけど今回はファンメイドのパロディアニメのネタまで盛り込まれているのは恐れ入った。あと「復讐のV」も。あの戦士が仲が悪くて「ふたり」じゃないのが余りに皮肉。黒のデザインが尖り過ぎてて商業的にもパッとしないというのも。ウォッチメンとシビルウォーの次は隠遁していた上の世代の魔法少女が立ち上がるキングダムカム要素が出て来たが相変わらず凄惨な話になりそうで大団円に至るビジョンが全く見えない。2020/04/15