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内容説明
大都市ロミニアでは祭のような喧騒の裏で、少女ばかりを狙う連続殺人鬼「吸血鬼」の噂が流れていた。エリーゼとグランはそこに『穴蔵の悪魔』の影を見、正体を探るも自分達が「吸血鬼」とされ投獄されてしまった!脱獄を考える二人の前に現れたのは、義賊を名乗る少女達。「吸血鬼」討伐で利害の一致したエリーゼは、しばし少女義賊に身を寄せるのだが、この出会いが彼女に絶望をもたらすものとなり―。儚く哀しい化け物達のダーク・ファンタジー終幕!
著者等紹介
綾里けいし[アヤサトケイシ]
『B.A.D.』1巻で第11回「えんため大賞」優秀賞に輝き、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
38
元名前のないバケモノ、と、元名前を差し出した少女の幻想的ノワールなファンタジーの完結編。本編も最後の最後で暴力的なまでに切なかったけれど、更に切なかったのは後書きでした。初めて、はっきりと『売り上げの関係で打ち切りです』と書いてあるのを見てしまいました。野村先生といいファミ通文庫はシビアなのだろうか……。るろおさんの挿絵とあいまりグランとエリーゼのちょっとずれてるけど互いを思いやる感じが好きだったのですが。二人の道行きが涙のち晴れの、少しでも楽しい物になるように。そしてまた、何時か何処かで会えますように。2014/09/27
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
22
【★★★★☆】1巻の時はあまりハマらず、しかし2巻でとても良くなっていたのでシリーズとして楽しみにしてたんですが……残念ながら今回で打ち切りと、残念です。 エリーゼとグランのちょっとズレたやり取りとか大好きだったんですけどね。願わくは、エリーゼの辿る末路がたとえ救いようのない悲劇だったとしても、最期までグランと寄り添い続けるものであってほしいなと。 不本意なカタチではあったと思いますが、ひとまず綾里先生お疲れさまでした。2014/09/23
まりも
16
打ち切りの最終巻。シリアス要素、グロ要素は強いが幻想的でどこか悲しい雰囲気もあった良作なだけに残念です。展開としても急ぎ過ぎたせいで伏線が残ったままと微妙な点もありましたがこの二人はこれからも時に残酷で時に美しい。そんな旅を続ける事を感じさせる終わり方だったのは良かったです。るろおさんのイラストも最後まで素晴らしく作品の雰囲気に合ってました。いつかこの物語の続きを読めたらいいいな。2014/09/04
サキイカスルメ
14
もっと読みたかったなぁ。アリストクライシの少女エリーゼと、名前のない怪物グランのお話3巻。今回は吸血鬼と義賊団のお話でした。エリーゼと境遇が似ているけれど、決定的に違う少女の話でもありました。哀しく綺麗な雰囲気はそのまま、少しだけ希望の残る最後に救われました。いつでも一緒にいるグランとエリーゼが好きです。二人のやり取りは、コミカルで楽しいものも多かったのが印象的です。人とは違う化け物を自称する二人が、人のように寄り添う姿も好きですね。グランとエリーゼの旅の続きをまた読みたいなぁ。2014/09/05
T.Y.
12
ロミニアの街に仇の二人、ベイリーとクロエがいると聞いてやって来たエリーゼ。だがその街には「吸血鬼」と「少女義賊」が跋扈していた。奪った者は奪われる、だから復讐として奪い続けるなら、大切なものなど作ってはならない、けれどもエリーゼにはグランが――。奪えないという絶望。復讐の旅は未完、グランの正体についても終盤で少し触れられるに留まっての終了は残念。しかし「彼女の御話」と「少女の御話」がエリーゼと重なりつつ、その幸福と絶望を示唆する終幕に向かう様は、相変わらずとても美しい話だった。2014/09/03
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