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内容説明
真っ白な孤独の世界で綴るボーイミーツガール『真っ白な世界の片隅で』緒方あきら、大切な言葉を伝える事も出来ず、冷徹な運命は神の戯れか…。補仮空太廊『「丁度よいみそ汁」の作り方、とその考察』。亡き友人への想いを繋ぐ『よくできた葬送』菓子井まる。海辺の古書店を舞台に人とそうでないものの生の歩みを描く。北生見理一『海辺の街の人々』。動画投稿サイトで大人気のmillstonesが奏でる白に閉ざされた世界を紡ぐ四篇のストーリー集が登場!
著者等紹介
millstones[MILLSTONES]
新潟県出身。2008年よりVOCALOID楽曲の制作を開始。ドラムンベースからダブステップ他、時に民族音楽調の楽曲も手がけるなど幅広い音楽性を持ち、作品の世界観にあわせて巧みに組み合わせるVOCALOIDクリエイター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T
8
『真っ白な世界の片隅で』、『「丁度よいみそ汁」の作り方とその考察』、『よくできた葬送』、『海辺の街の人々』。表題と同名のボカロ曲をテーマに、白に埋め尽くされた滅びゆく世界を自分なりに生きる人々の生活四篇を紡いだ短編集。世界観的には某作品を思い出しつつも、その作品とはまた違った空気感や切なさ、人の温かさを感じられて、どの作品も面白かったですその中でも、温かい友情を描いた『よくできた葬送』と孤独な世界でのボーイミーツガールを描いた『真っ白な世界の片隅で』が個人的には特に好みでした。2021/12/10
サキイカスルメ
5
どうしても頭をよぎるものが……。ボカロ曲クロライドに没むをテーマに、コンテストで受章した短編4作でした。共通事項は、塩が降ってくる世界と人の塩化。もう本当に申し訳ないのですが、人の塩化というとやはり有川浩さんのデビュー作塩の街を思い出してしまいます。塩の街が凄く好きなんですよね。ここまで近い設定で大丈夫なのかなと心配になりましたが、余計なお世話ですかね。お話は、ちょうどよい味噌汁とよくできた葬送がよかったかな。主人公のお話をちゃんと最後まで終わらせていたのが好印象でした。味噌汁の博士とキミが好きです。2014/05/30
白黒杏仁
3
塩に白に少しずつ埋まっていく世界に生きる人々を書いた短編集。「海辺の人々」「真っ白な世界の片隅で」が好き。二つとも旅に出るラストだ。 真夏の雪って言葉が残った。2014/07/03
砕華
0
知らなかったんだけどボカロ曲の小説化だそうです。世界が塩になっていく世界を、四名の作家による短編オムニバスにより綴る。 しかし何だろう、あとに残る印象というのが薄い、気がする。「丁度よい味噌汁」の博士が好きでした、くらいかな――あと印象が本当にorz
帰化の隠された世界
0
そのコンテストや、ボカロ曲知らず、この小説良く理解してできない。読み終リは終りが、あまり興趣引っかからない。2014/06/08