内容説明
金髪、碧眼の幼い少女という外見とは裏腹に、『死神』『悪魔』と忌避される、帝国軍の魔導大隊の指揮官、ターニャ・デグレチャフ魔導少佐。大軍を烏合の衆と嗤い、懸命の抵抗を蹂躙し、焼けといわれた街を焼く。彼女の姿は、帝国軍という暴力装置の矛先として先陣にあった。各国の思惑が入り乱れ、激化する戦局の中で、帝国軍参謀本部は、勝利の秘訣は、『前方への脱出』のみと確信する。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
66
図書館本 手に取った瞬間、本の分厚さにひるみました。なんと560p超え!アニメや漫画なら主人公の可愛らしいビジュアルが見えますが、小説だと彼女の思考が中心になります。そしてそれは完全にビジネスマンのオッサンなので、なんかもう幼女とのギャップが楽しくて。巻末収録の予想外のミッションが、かわいくて嬉しい。それにしても、古いジャガイモ恐るべし!2020/09/29
HANA
42
架空戦記二巻目。一巻はweb版と違って何となく文章がこなれていないような気がしたのであるが、今回は著者の本領発揮というところか。文体が独特なのと、皮肉に満ち溢れた知識がなんとも素敵。責任回避と保身を第一とする主人公の内面独白と、ウォーモンガーと誤解する周囲の視線がさらに素敵。web版と違い一巻ではほとんど目立たなかったものの、いよいよ勘違い物の本領発揮といったところで読みながら嬉しくなってしまう。あと作中の架空の国々は第二次世界大戦に準じているので、書籍版の方があちこちの説明が分かり易くなっていました、2015/04/05
まりも
35
幼女ヒャッハ―物語2冊目。「死神」「悪魔」と呼ばれるようになったターニャが、大軍を蹂躙しちゃう話。前回に引き続き今回も幼女である意味が全く無いぜ…。癒し要素ほぼ無しのガチ戦記作品なので、読むのに結構体力を使うのがネック。文章から熱量を感じないんだよなぁ。幼女が敵軍を蹂躙する姿は読んでて面白いんですけどね。何かこの幼女主人公なのに、全く可愛らしさを感じ取れないところが癖になりますわ。物語も動き出した感じがするし、今後も楽しみ。次巻も気が向いた時に読みます。2016/07/16
はるき
31
彼女の不気味さに戦きつつ、ぐいぐい読む。表紙が不気味でインパクト大。2017/06/02
ヨーイチ
29
全八巻とか。例によって全巻終了後にコメント。単行本で厚さ4センチ位ありそう。WEB小説からアニメ、コミックと展開。この情報量は半端無い。ハードな戦記で面白い。裏と注釈も面白い。2023/06/04