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内容説明
勇者の功績により聖魔戦争が終結して三百年。正義の弁護士を目指す少女フィオナは名門法律事務所の門を叩くも、守銭奴である所長への反感から、事務所を鞍替えすることに。だが、法廷デビュー戦で対するはかつての師スミオ・マリアヘル、その人だった!彼女は敗れ、結局はスミオの元でこき使われることに。そんなある日、事務所に持ち込まれた依頼は―あの勇者の弁護!?駆け出し弁護士と最強の『法廷の魔女』が挑む裁判ファンタジー、ここに開廷!!第15回えんため大賞優秀賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
29
新人の作品なのに異世界法廷ものって斬新。コメディあり考えさせられる要素ありと読んでいてリーガルハイを思い出しました。不死身の勇者や魔王の娘にエルフとファンタジーの住人がいるのに真っ当に裁判をしていくというのはなかなか面白かったです。RPGネタも多く作者はかなり昔からのドラクエファンなんでしょうね。ただ文章が読みにくく急に視点が変わったりと改善すべき点は多かったかな。まぁ、次巻も出たら買います。2014/02/01
あなほりふくろう
27
問答無用で勇者弾劾待ったなしw 法廷での闘争劇ではあるけど描かれるのはダメな親を持った子供達の悲劇と、それでも抱いてしまう、愛憎入り混じった親への想い。勇者の性格付けが本歌取りながら説明不要の秀逸さで、これがあちこちで説得力を増している。ストーリーも丁寧に組み上げられているのでラストへの展開も無理ないものだったけど、道中言葉足らずなところも散見されて、きっと大分と文章削ったんだろうな(涙)ドラマとしては上々、フィオナとスミオさん、この偶然ではない師弟が紡ぐ法廷での人間劇をもう少し見たいですね。2014/02/01
メロリン@5月は再読強化キャンペーン!
22
45点。題材としては面白い試みですが、国際法の勇者がまんまドラクエだったり、ちょっとドラクエネタが多すぎたと思います。あと全体のバランスがうーん。といった感じでした。作品の構成のしかたもバランスが悪かったと思います。序盤に関してはもうちょっとページを割いて掘り下げてやって欲しかったし、中盤も中だるみ気味だったので・・・今巻でこの作品の描きたたった部分を出し切っている感があるので次巻以降がどうなっていくのか作者の腕の見せどころとなりそうですね。2014/02/04
ホシナーたかはし
20
某国民的人気RPGで行った動作「たんすを開ける・ツボをのぞく」を法的に照らし合わせたら・・・てマジに考えてる一冊。ラノベ版リーガルハイと言ったら言い過ぎかもしれませんが着眼点が好きです。確かにLv上げでメタルなスライムを狩ったり人の家に勝手に入り込んでタンス開けたり、生態系を著しく狂わせてるのと不法侵入でタイーホされるわ、ふつう・・・。法的用語をわかりやすく解説してるところが良いですね。次巻も期待。2014/02/03
nawade
19
★★★☆☆ 第15回えんため大賞小説部門優秀賞受賞作。女性版山鹿善行と駆け出し弁護士のタッグが勇者弾劾裁判に挑むという話。ファンタジー+裁判といえば武官弁護士エル・ウィンが思い浮かびますが、こっちは力技ではなく真面目に裁判しています。ファンタジー世界のあるあるを裁判仕立てにするという発想は斬新で面白い。だが、コミカルな小エピソードを幾つか挟んでから勇者弾劾裁判に入った方が展開として望ましかったんじゃなかろうか?あるある+裁判ならコメディがハマると思うのに、あまりコメディ仕立てにしていないのは勿体無い。2014/01/29