内容説明
世界に散った聖宝が四つまでそろい、残りはあと三つ。もう少しで呪いが解けるというのに、突然光坂が「銀の薔薇騎士団」を抜けると言い出した。そんな混乱のなか、七聖宝『太陽の指輪』が、世界のセレブが集まるオークションで出品されることに。総帥の威信をかけて、必ず競り落とすと誓う鈴影とともに夢美たちもNYへ向かうが…!?“銀薔薇”史上究極のスリルと冒険!シリーズ第6弾!!
著者等紹介
藤本ひとみ[フジモトヒトミ]
長野県生まれ。作家。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
久我
23
読み始めた頃は自分も逆ハーレムの主人公モテモテっぷりを楽しんでいたかもしれませんが、失恋確定の当て馬キャラたちがいつまでたっても成長しない。夢美や鈴影に冷たく利用されてもすがりつき尽くし続ける様子は宗教のようです。それをなんとも思わず命令したり守ってもらい感謝しない主人公カップルにうんざりするし、当て馬キャラの悲惨な描写の多さに、とても冷静な気持ちでは読めなくなりました。宏、光坂、冷泉寺にはファンがつくはずが、あまりの冷遇っぷりに数冊で読者が離れていくほど惨めで可哀想…。リライトで悪化してた。2014/07/24
クレオ
22
最初の一冊以外ファンタジー設定をご都合主義に利用しているだけ。名前は銀のバラ騎士団でも中身はオカルト宗教団体。適当にいい事を言ってチヤホヤもちあげられるユメミと鈴影の主役二人は自分たちだけが大事で仲間のためには何もしない。同級生たちは変身させられ使役されるが失恋当て馬で尽くして捨てられるのが毎巻繰り返し。主役二人は総帥と貴女という高い地位のはずが国を救ったり悪を倒したりの大義名分もなく、恋愛はだめよだめよと悲劇に酔いしれていちゃつくだけ。主役二人のロミジュリごっこにはまれた読者以外には楽しめる点がない。2020/11/03
サトリ
22
コバルト版ユメミもお節介主婦設定が消えて自分の恋愛以外は眼中になし、鈴影や火狩は私を一番大切にしてくれなきゃ嫌!と重い女に感じるが、リライト版は頭ふわふわ軽すぎて理解不能。鈴影もコバルト版は四誓願が総帥がと言いつつアガペだから貴女を助けるためだからと毎回ユメミといちゃついて仲間は眼中になく周囲が従う理由を感じないが、リライト版は我慢しているふりすらなくなり騎士団のトップとは程遠い。総帥と貴女なのに主人公二人のご都合主義恋愛の繰り返しで、ファンタジーも騎士団も恋愛のための小道具で設定と話が合ってない。2020/10/24
恋する地球
20
コバルト版とまったく同じ。ヒロシや冷泉寺が好きでしたが二冊目位からユメミと鈴影の「仲間への上から目線」が苦手に。同級生たちの片思いを知りながら毎回ベタベタしてる主役CPの「禁じられた恋」は美しいとも感動とも思えなかった。それを見せつけられながら主役CPを守り、苦しんでみじめな思いをする仲間たち。読むと暗い気持ちになってました。自分の恋愛しか頭にない主役CPが騎士団代表?騎士団のために何かした?銀バラシリーズは主役CPファンとそれ以外の読者では感想が正反対ですね。
吉田あや
19
大好きだったカンタレラ♡新しい展開に向かっての追加要素にもドキドキ。それを身につけた人の命令は絶対となる「太陽の指輪」別名「王者のリング」。絶大な威力があるがゆえに、指輪には意思がありリング自体が王者となるべき人の資質を見抜き自分の持ち主を厳しく選択する。鈴影さんの心情が新たに書き加えれているのでますます切ない!でもディアランも切ない!ゆえに、私も切ない![笑]2人で一緒に飲めば、たちまち恋に落ち、生涯深く愛し合う秘薬「天使のカンタレラ」。抗うべきは真実の愛。鈴影さんとディアラン。どちらも高潔で悩ましい♡2014/01/25