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内容説明
窓の向こうの美しいものを見守る共犯関係の二人を描く、野村美月『鑑賞部の不埒な倫理』、日日日『根暗男子のバスケットボール』、田尾典丈『インセンシティ部』、田口仙年堂『輝け、モ部!‐Flash mob‐』、岡本タクヤ『僕たちの部活動はまだ始まったばかりだ!』のWEB掲載作に文庫『僕学』に繋がる掌編、石川博品『地下迷宮の帰宅部』の書下ろしを加えた全七篇でお贈りする、努力と情熱の先にある何かが垣間見える部活エピソード集第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
38
別レーベルで部活アンソロを読みましたが、キャリアも内容もこちらのがずっと格上でした「鑑賞部」ドSカップルの今後は意外と明るい………かも?「バスケ部」超きゅんきゅん。日日日、甘酸っぱいじゃないか!「インセンシティ部」古式ゆかしく正統派ラブコメ。というか、この友人ばっかの状況で気付け主人公。「モ部」カスミソウの栄光ですね。というか、主人公達は一体何してるんだろう。謎。「俺達の」いやシュール。あくま達が皆で青春とか想像すると噴き出しそうになる。「地下迷宮の」佐藤さん腹黒い。しかし可愛い。長編も読んでみたいです。2013/10/26
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
28
恒例の短編アンソロジー部活編、その2。ヘンテコでバラエティに富んだ、様々な部活動ストーリーが見られる一冊。【野村美月「鑑賞部の不埒な倫理」】 野村先生の描く奇妙な共犯関係がどのように変化していくのか、心情の移り変わりが読んでいて楽しかった。 【日日日「根暗男子のバスケットボール」】 虐げられっぱなしの補欠男子たちによる、なんともストレートな青春部活ストーリーでした。ある意味で異質ともいえるくらいガチな部活小説でしたw2013/09/21
Yobata
27
ファミ通文庫の作家陣が“部活”をテーマに描くアンソロジー短編集第2弾。美術の才能が全くない少年が美術部に入った理由は合奏部の想い人を覗くため。それを鑑賞部と名付けたが同じ様な事を考え行動する女がいて…「鑑賞部の不埒な倫理(野村美月)」。根暗な僕はある元気一杯な少女との出会いをきっかけにバスケ部に入部する。しかし顧問の横暴で雑用ばかりされられ、同じ境遇である後輩の憤慨と直談判によって始めて試合に出る事に…「根暗男子のバスケットボール(日日日)」。知り合いの女子三人に呼び出され参加させられた部活はラブコメを→2013/10/04
王蠱
23
「青」に比べて部活要素多めでなおかつより個性的な部活も多め、「青春」とか「恋愛」の気配としてはこっちのがだいぶ濃い感じ。「インセンシティ部」いやお前それ己の身を振り返ってから言えやこの鈍感!「幸せって名前の爆弾抱えて~」の後書きに笑顔で全力同意。こっから先の物語が読みたい度では一番「モ部」タイトルがまず秀逸。主人公だけじゃ物語は動いていかない。それを支えるモブにもしっかり彼らの物語はある「僕たちの部活動は~」主人公の印象が最初と最後で全く逆になった。何かを悟りそれに歩みだした彼と彼らの青春に幸あれ2013/08/30
シュエパイ
22
理不尽に底辺扱いされさげすまれたバスケ部男子たちの、秘めに秘め続けて解き放った熱さが、私の心を焼いてくれるのです。鑑賞部のどこか歪な姿も含め、青春模様全開って感じなのです。インセンシティ部の一連の流れは、案の定だと笑い転げましたwわーい、修羅場修羅場(笑)2013/09/01