内容説明
「武装中学生」を捕えるため厳戒態勢にあった新宿を、なんとか抜け出したトウコたち。向かった先は、彼らが生まれた年―2011年に起きた東日本大震災の爪痕が残る福島県であった。奇しくもその地が、彼らの死地となるのか、それとも希望をもたらす場所となるのか。日本中が注目する中、覚悟を決めた中学生たちの最後の戦いが、今、始まる―。
著者等紹介
野島一成[ノジマカズシゲ]
シナリオライター・作家。データイースト、スクウェア・エニックスでゲームシナリオを手がけた後、現在は有限会社ステラヴィスタの代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ichi
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【図書館】★★☆☆☆2014/02/01
DIVERmope
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シリーズ完結編。変な生き物達の長い数日はようやく終わり、この先の変な生き物達は大きな責任と重圧と共に過ごして大人になるのだろう。大人達はちゃんと子供達を守る義務を果たし、今までの「異常」状態が、エピローグで「正常」状態に戻ったが、その際に感じた物悲しさは何だろう?うーむ。傍観者が非常事態に遭遇した際に感じる「現実感の無さ」「よくわからない事態が起きている」という漠然とした不安がうまく表現されていたので好きだ。アン、カズキの内面に共感しながら楽しめました。あと、最後の敵役クリスのプロの魂に燃えました。2013/05/03