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内容説明
「ぼくと朝ちゃんの最初の約束を、ぼくの代わりに叶えてほしい」―ヒカルにそう頼み込まれてしまった是光。犬猿の仲の朝衣と関わるのは気が進まないながらも、しぶしぶ“約束”を果たそうとするが、拒絶する朝衣と喧嘩を繰り返す内に、何故か二人が恋仲だと噂になり―?帝門家の権力争いを制そうとする朝衣の、本当の目的とは一体何なのか。また対立候補として現れた一朱も、葵や朝衣を標的に、災いの種をまき始め…。大人気学園ロマンス、第6巻。
著者等紹介
野村美月[ノムラミズキ]
福島出身。『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回えんため大賞小説部門最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コリ
103
是光が今回も見事なヒーローっぷり。絶体絶命のピンチに陥った朝ちゃんのもとに駆けつけ、状況を好転させたシーンは燃えた。挿絵も含めメチャクチャ格好良かった!!うん、そりゃ惚れるわ(笑)今までツンドラだった彼女が今後どんな表情で是光に接していくのか楽しみ。そして帆夏との距離も順調に縮まっているようで何より。プールの一件以来、二人のやり取りがいつも以上に初々しく見えていちいちニヤニヤしてしまった(笑)口下手で、不器用ながらも自分の想いを帆夏にしっかり伝えた是光に拍手。次回も楽しみ。2012/12/27
ひめありす@灯れ松明の火
100
空向き螺子巻きの花がふんわりと開いたら、それは君と僕の冒険の始まりを告げる合図。夏空よりももっと澄んだ、原種のブルー。誰よりも早起き、澄まし顔の君。誰よりも早く花を咲かせる努力、向上心、克己心。morning glory 栄光の名を持つ君の姿は酷く眩しくて、隣に居るだけで強くなれたんだ。凱歌のファンファーレ鳴らす為の君の決断、震えそうな花弁が押し潰される程の荷重。それでも、僕と共に見たい景色があると願ってくれた君。君のその色は気高き空、淋しがりの海、そして紅よりも温度の高い焔の色。約束と秘めた想いのブルー2013/08/04
Yobata
82
ヒカルの父親の病状が悪化し、帝門家の後継者問題が表面化する葵を狙って不気味な行動をとる一朱は前妻の薔薇派、頭条,そして朝衣は後妻の藤派につき勢力争いをすることに。ヒカルの何かを必死に守ろうと奮闘する朝衣は、その人から字を貰えば当主のお墨付きが貰えるという朝顔姫と呼ばれる老女の下に通うが、是光もヒカルとの約束を果たすため朝衣を訪ね続ける。そこに一朱も登場し、字を賭けた書道対決が巻き起こる…。今回のヒロインは『朝顔の斎院』。源氏に言い寄られながらも受け入れなかった数少ない女性で、斎賀朝衣も常にヒカルのそばに→2013/12/06
た〜
76
最大の天敵攻略回だし、是光ハーレム年齢範囲が一気に上に広がるし、当面の本丸本格登場だし。見どころ満載でした2012/12/29
KUWAGATA
69
いよいよヒカルの秘密の核心に近づきつつあるという感じの6巻、朝ちゃん回でした。彼女の氷のように冷たく、そして石のように頑なな心がゆっくりと溶け、解けていくまでの過程を描いた筆致は、見事と言うほかありません。そして彼女だったからこそ、是光と二人、夜の森で過ごした時間が、こんなにも切なく、そしてかけがえのないものに、読む者にも思えるのでしょう。次巻以降の、朝ちゃんの是光に対する態度が楽しみですね。きっと表面では今まで通り野良犬呼ばわりしつつも、可愛らしいところを見せてくれるのかと。素晴らしい作品だと思います。2013/01/03