- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ファミ通文庫
内容説明
剣も弓も苦手で、本ばかり読んでいる落ちこぼれ軍人のレジス。左遷された辺境で、彼は運命を変える少女と出会う。赤い髪、紅い瞳を持ち、覇者の大剣を携えた皇姫アルティーナ。落胤が故に、十四歳にもかかわらず、辺境軍の司令に任じられていたが、彼女は己の境遇を嘆くことなく、とある大望を抱いていた。「あなたを信じるわ」少女から軍師として求められたレジスは共に困難へと立ち向かっていく。覇剣の皇姫と、読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
621@リハビリ
53
「……君が僕を信じて、僕が君を信じる?」こーゆう関係は結構好き。権力も知恵も力さえも足りていない平民出身で疎れた皇女アルティーナ。その前に現れたのが読書好きなだけのレジス。 ――さぁ国を変えてやるぞ! 物語。安定感を感じる文章の書き方で展開も鉄板の流れって感じ。悪くない、どちらかと言えば面白くて良かった。 作戦の元ネタが本で読んで知っていただけってのが好み枠。2014/07/08
可愛いだけじゃない西郷さん
49
辺境に左遷された落ちこぼれ軍人のレジスが、司令官にして帝国皇姫のアルティーナに出会うことで運命に導かれていく話。これこれ! こういう戦略物とか身分違いの恋(…はもっと後になるのかな? )とかを読みたかったのよ。なんでこの本を何ヵ月も積んでいたのか<(`^´)>。この作者の作品は、登場人物同士の軽妙な掛け合いが魅力だと思いますが、今回もそれが遺憾なく発揮されているのではないかと思います。本編ではあまり出てきませんが、巻末を読むといろいろと世界観も練られてありそうですね。次巻で蛮族とどう戦うのか、楽しみです。2015/04/20
よっち
48
辺境に飛ばされた皇女と、読書好きな軍師が出会うことで始まる戦記もの。本巻はこれからの物語に向けた前段部分で、世間知らずな感もある真っ直ぐな姫と、本で得た知識をベースに戦略を組み立てる軍師の組み合わせに、若干危うさも感じなくはないですが、魔法や特殊要素がほぼなく、目標に向けた遠い道のりを、どうやって現実路線で構築していくのかがポイントになりそうですね。決闘の結果は客観的な力量差を考えれば、妥当な落とし所だと思いました。キャラも好みで読みやすかったですし、今後出てくるであろう戦闘描写含め、次巻以降に期待です。2014/01/21
ナカショー
42
期待以上に面白かったです。左遷された読書狂の青年レジスと、皇妃アルティーナが出会い一緒に成り上がっていくファンタジーもの。1巻まるまるプロローグみたいな感じだったので、アルティーナの軍師となったレジスのこれからの活躍が楽しみです。2016/02/15
Yobata
30
読書好きの落ちこぼれ文官軍人のレジスは左遷先の辺境地で行者に化けていた皇姫アルティーナと出会い、軍師として見初められてしまう。帝国を良くしようとするアルティーナに共感はするも彼女は部下達から認められておらず,自分にも自信がなく…。軍師によるファンタジー戦記もの。初巻は帝国の悪を一掃する決意をした皇姫アルティーナと読書好きな軍師レジスの出会いの話が主で、軍略とかはひとまず後回し,キャラや人間関係がメイン。レジスは落ちこぼれと言われながらも自分の生きる道にはまっすぐで頑ななくせに常に弱気で自信がないという→2016/04/10