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内容説明
モテなくても世界は変えられる。海冬レイジが贈る驚愕の否日常系。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
53
ミステリーの名を冠しながらさっぱりミステリーじゃない富士見ミステリー文庫出身の海冬さん。グリモリアスからシリアス論理展開を引っこ抜いた作品かと思ってましたら、後半からしっかりいつもの海冬さん展開。論理を重ねて虚構を作りだした物語でした。冒頭へ繋がるたくさんの伏線が、何ともいえずこの方らしい。けれど一番印象的だったのは、プロの作家でも自分のアイデンティティには悩むという所でした。幾ら書いても書いても、これという自分の世界には辿り着けないんだなあ。きっと辿り着けちゃったら、終わってしまうのだろうけれど。2012/08/01
コリ
45
凄い。この一言に尽きるなぁ。とにかく良い意味で裏切られっぱなしだった。あらすじを読んで、「グリモアリス」や「機巧少女」とはまた違ったベクトルの作品だなぁと思い、だけど肩の力を抜いて読めそう!…と読み始め、終始ラブコメなのかな?とか思ってたらとんだ大間違いだった。これはホラーに近い。そしてタイトルに偽り無く、「不適切」としか言いようがない。冒頭の人物紹介、読む前は「エキセントリックだなー(笑)」とクスリとさせられるが、読後はちょっと笑えない。何はともあれ超面白かった。とにかく続きを!2012/04/11
KUWAGATA
39
ありがちな放課後ダベリ系かと思いきやさにあらず。思いもかけない展開の連続に、一気に読了しました。ただ、読み終わった後の印象としては、いろいろな要素がごちゃっとなりすぎてて、よく分からなかった感じ。再読すればちゃんと分かると思うんですけど、私は基本、よほどのことがない限り再読はしないので、適当な理解のままで終わっちゃうんだろうなあ。まあこれは私自身の読書の癖によるものですが。主人公のツッコミがワンパターン過ぎるのが辛かった。あと、「!?」を多用しすぎ。最終的な評価は、続きを読んだ上で、という感じでしょうか。2012/09/07
ゴローさん
25
まったり日情系かと思いきやまさかの四次元空間とは…雰囲気的はややグリモアリス(夜想譚の方)に近かったですかね?改変後とはいえ繭やちだね先輩が怖かったです…前半部分で違和感を感じていた所がまさかあんな事になろうとは。アイ・ド・ラの正体も予想の斜め上に行きすぎてて全然気付きませんでした。今巻では一応話は丸く治まったのですが、まだ謎や未解決の事柄も多いので次が楽しみです。2012/10/11
中性色
24
シアン化ナトリウム。ファミ通ってたまにこういう作品出してくるよなー枠に当てはまる作品。作品としては中盤から終盤にかけてが見どころになるといえばなるけど、その場合序盤があまりリンクしていないのがな。今後どこまでが改竄したされたのか自前なのかによっても話が変わってくるのかな2020/01/30