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内容説明
『グリンダ・ドイルを廃業する』そんな言葉を残して、“万能の天才”グリンダは、同盟国への派遣を目前に失踪した。このままでは国際問題に―というわけで身代わりとして白羽の矢が立ったのが、グリンダの双子の弟、つまりこの僕、シャールだった。いや無理、僕男だし。天才の姉と違ってニート予備軍の浪人生なのに。抵抗も虚しく女装させられ、同盟国の王様一家の家庭教師をやることに…!?ファンタジー家庭教師コメディ待望の文庫化。
著者等紹介
野村美月[ノムラミズキ]
福島出身。『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回えんため大賞小説部門最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
97
コメディーとしてテンポ良く面白かった。けっこう今風のネタとタイトルでも古典的なエンターテイメントの型を押さえているので安心して読める。続きが読みたい。2012/05/13
文庫フリーク@灯れ松明の火
95
大好きな『文学少女』シリーズの野村美月さん。『ヒカルが〜』とは別の新刊出たんだ、と手に取ったのが運の尽き。「万能の天才グリンダは同盟国への派遣を前に失踪した。身代わりとして白羽の矢が立ったのがグリンダの双子の弟・つまりこの僕、シャールだった」裏のあらすじ読んだだけでグリンダ?シャール?茅田砂胡さん&成田美名子さんファンにはヤバいネーミング。同盟国の王家・二男三女(王子・王女)の家庭教師を務めるはめになった主人公の本名はシャーロック・ドイル(笑)失踪した天才の姉に化けるため女装したシャールくんのドタバタ→続2012/11/06
ひめありす@灯れ松明の火
77
野村先生の新作は、ひらひらふわふわ、沢山のお花にレース、リボンとで飾り立てて、サンドウィッチやプチフールやティーポットが飛んでくる、愉快な御茶会の様なお話でした。偶に落ちそうになっても、その先にもふわふわの羽根枕が広げてある様な、何処までもハイテンションな文体に面食らったけれど、菜乃ちゃんや遠子先輩はいつだって能天気でお気楽に楽しげに、そしてかなり暴走気味に話していたっけ、と思い出します。ヒロイン(??)シャールのゴシップ好き、という設定もどこかで生かされるのかな。気楽に続きを待つにはぴったりの一冊でした2012/07/06
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
67
【★★★★☆】一番の萌えキャラは竜樹王子で異論はありませんね(ぇ) 文学少女シリーズ以降の野村美月作品としてはだいぶ毛色が違いますが、あとがきなんかでも相変わらず書いてらっしゃる著者自身が一番ノリノリだし、作中も力押しと正攻法を織りまぜ読者を引き込み一緒に楽しませるセンスは抜群です。 2巻いつ頃読めるかはまだ未定、今回はほぼコメディ一辺倒でしたが、ここからどのようにキャラを物語を転がしていくのか……シャールくんの受難の日々はまだ始まったばかりだ!w2014/10/21
コリ
65
「文学少女」や「ヒカル」シリーズとはまた違った作風だが、とても面白かった!ほとんどコメディ調で気楽に楽しく読める。特に笑ったのはP285のグリンダの書き置き。『わたしは水虫は飼っていない。ひよこ豆ではなく、レモンだ』ま、そう言いたくもなるか。本人の登場が楽しみだ(笑)ていうかレモンも貧にゅ…あ、はいなんでもないですすんません!(笑)今回は聖羅にスポットが。最後、感情表現豊かになった途端いきなり可愛くなったなぁ!うん、良い事だ。次回も楽しみ。2012/06/06