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内容説明
学生ならば誰もが心を躍らせるであろう夏休み。だが、遠々原節はひとり晴れない気持ちを抱えていた。天海崎の一件以来、さして状況に進展もないある日、父・十慈郎がいきなり宣ったのだ。「あとひと月の間に正式な婚約者を選べ」などと!相変わらず拒否権無しの状況に節は、翌日からの臨海学校で決め手を得ようと考えるのだが…しかし婚約者候補の彼女たちも、これ幸いと勝負に出てきて―!?魅惑のデッド・エンド・ハーレム待望の第二幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1_k
12
まさかこの巻で「正解」が見つかるわけはないし、どうやって覆すのかはらはらしてしまった。作者の術中にはまっているなあ。展開上必要なシチュエーションへの持って行き方が、一見力技に見えてその実上手い。どうやってこの後の巻を進めるのか今から心配になってきてしまう、目が離せないシリーズです。2012/03/10
星野流人
10
嫁探し系ミステリ第2弾。一人が候補外になりつつも未だ3/4が爆弾というデッドエンドハーレムを突き進む節。今回は奥有楽にスポットライトを当てて送る。 果たして今度はどのように嫁候補が節を騙しにかかるのか……と思ったら、なるほど、そう来ましたか。途中まで完璧に隙のない『正解』であったが故に、彼女の立ち位置が判明した際の衝撃には大きなものがありました。ハーレムネタですが安易なものではなく、しっかりとしたミステリーが出来ていると改めて感じた逸品です。 ベストイラストは、133頁の奥有楽。 8/10点2014/08/23
シュエパイ
9
新たに区切られた期限と、彼の過去を知るものは恨んでいないというヒント。残る選択肢は4人、+α、かな?っと。やー、前回のはずれ発覚と同じような流れになるのかと思ったけど、こーいう方向にも振ることができるんだー。何かもう回避しようの無い落とし穴に見えたけど、なんとかなるもんだなー・・・。あぁ、でもこれで一応、残りは3人、っていっていいのかな?なんとなーく、最初の彼女を選択するのが、今となっては一番リスクが少ない木もするんだけどwサー、次は誰なのかなー?2012/03/25
U
7
んんん面白かった!前提条件はまあ曲解ということでおいといて、あのミスからの怒涛の思考の描き方にグッときました。それにしてもハーレムの皮を被っているというのにまったくラブコメのかほりのしないデッドゲームである。2015/10/16
マーシャル・アーツ
5
いきなり結論から言うと、アイデアは今巻も素晴らしかったという感じ。ただ今巻の話は、「この娘たちは、お前のことを殺したいほど憎んでいる」という言葉に違和感を感じさせるものだったので、自分はちょっと納得いかない感じがしている。なぜかって、今巻で作者は無理矢理、次巻以降での抜け道を作った気がするからだ。とは言っても、結論の通りアイデアが素晴らしいので次巻以降も読みますけどねw何より、「仕方がないから天海崎でいい。今、わたしが狙っているのは、それです」なんてセリフを吐くヒロインここでしか見れそうにないしね。2012/03/18