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内容説明
若き政治家の育成を旨とする「私立八重洲高等学園」に入学した幕張渚は、彼の幼馴染であり、日本初の女性総理大臣になることを夢見る秋葉千鶴を全力で支えると心に誓っていた。授業運営以外の全権限が託された生徒会に入るべく立候補するが、二人は二大政党制のような学内の議会権力を目の当たりにする。ゴシップ紙扱いされている新聞部を味方につけ、新党を結成して攻勢に出る千鶴たち。生徒会費の流用などを暴いて勝負をしかけるが、百戦錬磨の両党首から公開討論会を挑まれ、全校生徒の前で次々と論破され苦境に陥ってしまう。逆転の秘策はあるのか!?新感覚学園政治ドラマ。
著者等紹介
武蔵野司[ムサシノツカサ]
岩手県出身。いくつかのコンシューマゲームのディレクターを担当
椎名恵水[シイナメグミ]
フリーランサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1_k
4
このレーベルは初めて。本作のコンセプト、政治ネタを学園ものラノベで、というのは良く分かるし、着眼点は悪くないと思う。のだが、安易と言うか誰もが一度は思いつく発想でしょうね。そして実行に移す人が少ない理由は、明白にある。よほど上手くやらないと面白くならないから。本作は残念ながら上手くやれなかった、非常に残念。クライマックスで都合よくも問題があっさり解決しすぎるとか、細かい点でも気になるところはある。ナンバリングが付いているということは、まだ続けるつもりなのでしょうか? 傷の浅い内に退いた方がいいのでは……2012/02/04
せんにん
2
総理大臣になることが夢のヒロインは若き政治家の育成を旨とする「私立八重洲高等学園」に入学し、幼なじみと共に生徒会長を目指す…というのがこの作品の大まかなストーリー。だがしかし、なんというかこれはすごく“むず痒い”。二大政党制のような学内議会とか、公開討論会制度とか、学内裁判とか。設定を無理矢理学校にしたことでかなり違和感が残る。ヒロインもテンプレ、キャラの設定もあまり活かされていない感が強い。クライマックスとなるはずの公開討論会も、先に見える展開が分かり易すぎて微妙。決してテーマ選択は悪くないのだが…。2014/07/21
マギカ鍋
2
女性初の総理大臣になる事が夢の少女とそれを叶える事が夢の少年が政治家育成の為の生徒会がある高校に入学し生徒会長を目指す話。発想は悪くないものの、少女が総理大臣を目指す動機がいま一つ曖昧。中学3年間で生徒会長を勤め上げた経験もある割に認識が甘すぎで若輩ゆえとは言い切れない不整合感も。不正を暴く発端も金持ち学校ゆえに切実さが乏しく単に粗探しで混乱を招いてるだけに見えてしまう。せっかくの男の娘も据えているのに、その魅力が機能してないのも残念。断片的には魅力的展開もあるので、もう少し整理できていればと。2012/09/21
タカユキ
2
テーマは悪くない。ラノベで真面目な政治モノがやれるならそれだけで評価すべきだろう、そう思って読んでいたんだけど…酷い。 ヒロインは考え無しに動くバカだし、参謀役たるべき主人公はヒロインのメンタルケアしかせずに行き当たりばったりだし、展開はご都合、敵は小者、そんな生徒会をのさばらせておいて校長は何してんの?等々、テーマに対して真面目に書く気があるのかと疑うレベル。 そりゃこんなレベルじゃ企画書書いても通らんよ。テーマ云々は措いておいて、真面目にストーリー作るところから修行してくれないかね。2012/02/26
nyapoona
2
なんだラノベかと思いきや結構まともな政治ものだった。羽月莉音の帝国をキャラ性能ダウングレードしてテーマを政治に変えた感じ。最終的に制裁を下す暴力機関の存在とかラスコリニコフ的思想の持ち主だとかを出すともっと話が深まった気がする。2012/01/29