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内容説明
取り憑かれ、うっかり友達になってしまった幽霊のヒカルのため、その“心残り”を晴らす約束をした是光。ヒカルが示した次の相手は、内気な引きこもりの少女だった。夜にだけ咲く儚い花のような少女、夕雨。閉じた世界で幸せに微笑む彼女と過ごすうち、徐々に放っておけない気分になる是光だったが…。何故か約束の内容を告げないヒカル。そんな中、夕雨を不登校にした“怨霊”の噂が学園に蘇る。その正体を前に、是光は―!?大人気シリーズ第2巻、登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
140
今回のヒロインは引きこもり少女でまた可愛らしくヒカルがほとんど手助けしてくれないだけに主人公の是光の初恋物語としての味わいがあり男性としてはより共感しやすくまた切ない巻。2012/09/22
コリ
104
とにかく是光がカッコいい。マジ惚れる。素敵な恋をしてどうか幸せになって欲しい。今回の主役は夕雨だったけど、彼女に負けず劣らず恋する乙女全開だった帆夏が可愛いすぎる。全力で応援したい。ラストの帆夏の「アレ」に対し是光はどう答えるのか…次巻が待ち遠しいなぁもう!(笑)そして最後には葵もちょっとだけ登場するんだけど…明らかにベタ惚れじゃね?!まぁしょうがないか(笑)恋模様も動きそうで楽しみ。とりあえず頭条のキャラ崩壊気味の兄馬鹿っぷりに盛大に吹いたわ!本編のシリアスっぷりはどうした!(笑)2011/09/14
ひめありす@灯れ松明の火
103
閉ざされた水の底に、咲く一輪花。青く密やかなその世界は、一筋の優しく清らげな光に守られていた。花が生きるのは海の青の中でなく、空の蒼の下。時に雨が降り、風が吹き、泥が散るその世界に生きるには花びらはあんまり白く儚くて 茎は今にも折れそうに嫋かで 花はとても耐えられず海の底へ泣いて逃げた。ある時光が途絶え、深海から現れたチョウチンアンコウが花を無理やり空の下に連れ出した。そこに咲く空と同じ青さを持つ花たちは、雨にも泥にも負けず健気に咲いていた。花は自らの名前を知る『常夏』。陸に生きる、笑顔の似合う女の名を。2011/10/22
そのぼん
93
一巻よか、キャラが馴染んできたせいか、より読みやすくなった気がします。今回もヒカルの心残りの原因の一人である女の子がメインでした。そして、彼女の引きこもりの原因を追っていくような展開でした。幽霊になった少年、ヒカルが亡くなった原因も気になるところです。2013/07/02
くろり - しろくろりちよ
87
ある事件をキッカケに、一年間ひきこもりになってしまった夕雨(ゆう)。ヒカルは「約束を果たしてくれ」と言うだけで、その内容を一切是光に話そうとはしない。夕雨のひきこもるアパートは、それだけで完成された世界。「ただ二人が、そのままの形で、そのままの距離で、そこにあるだけ」「あの永遠の停滞に癒されてた」それが、正しくはないことだと知っていても。一歩を、踏み出す勇気。大変だよね。…それにしても!今回もまたツンデレキャラは報われない恋なの!?応援したいんだけどなぁ。2012/04/16