内容説明
青と緑の瞳を持つ少女・エマは、医術に長けた「白魔女」の一員。最北の地で静かに暮らす彼女達のもとを、スワンドール王国第二王子・マルケシュが訪れた!「目を覚まさない病」に冒された兄の第一王子・ガイルを、白魔女の力で助けてほしいという。だが、彼女達があらゆる手を尽くしても回復しない。そこでエマは、マルケシュとともに、どんな病も治すという「夜の女王」を捜すことに。無愛想な王子と外界を知らない彼女の旅は、ハプニングだらけで―!?スワンドール建国時代の恋物語。
著者等紹介
剛しいら[ゴウシイラ]
誕生日は6月9日。東京都出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
5
シリーズとしては初の前後編。今回のヒロインちゃんは何と職業魔女!(見習い)。でも、当時は普通の人には出来ない事を出来る人はみんなきっと魔女だったんだな~。そうやって、不思議な折り合いのつかないものとうまく付かず離れず、深入りをせずに依存しあいながら生きていたのだろうな。スワンドールの成り立ちに関わる物語。なかなか恋心に目覚めない王子様と本当に物理的に目を覚まさない王子様と、恋をしてしまう魔女のほのぼのと可愛いお話でした。2011/07/31
れいき
3
登場人物紹介の二人がなかなか出てこない、あ、出てきたーあれ、遅くね?と思ったら続きものだったのね。眠り続ける皇太子、カルチャーショック第二王子、白魔女見習いと、半ケダモノ2匹の恋と政争と繁殖欲?の決着を見届けたい。白魔女生活いいなあ!描写がとっても素敵。魔女たちも良い性格!巻末あんまりだ…皇太子よ、そのひと一応。だがそこがいい。2011/05/16
ma-no
2
前作「巣籠の歌姫」は、ライトノベルにしてはアダルトなお話でしたが、今回は正統派のラブ・ファンタジー。簡潔な文章で、現代とはちがう「その時代」の文化や考え方をさらりと巧みに描出する、プロフェッショナルの筆が光っています。2011/05/25
Rara
2
けなげで努力家な魔女見習い・エマがとても可愛かったです。これは第二王子が惹かれて葛藤するのもわかる。「白魔女」の組織のシステムが面白くて、そこだけでも長いお話が作れそうなのに…と思ったので、続きも楽しみにしています。ツンデレ師匠も楽しいw2011/05/14
ユイ
1
一話読み切りと思いこんでいたので前後編なのはかえって意表を突かれました。眠り姫ならぬ眠り王子を起こそうと奮闘する第二王子と白魔女。2012/05/26