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内容説明
一度死んで蘇生した“半死人”冬哉と、死者の霊を彼岸へ送る“渡し”の那由子。二人は那由子の大切な「鏡」を取り戻すために奇妙な協力関係を築いていた。夜な夜な霊を“渡す”仕事に勤しんでいたある日、近隣の高校の横内に漢字が描かれ、その文字が名字に含まれる生徒が怪我をする事件が相次ぐ。霊の仕業と噂されるこの事件の裏に蠢いていたのは、ある女子生徒の血塗られた愛憎劇だった―。死生の狭間を越えるダーク・ミステリ・ロマンス第2弾。
著者等紹介
佐々原史緒[ササハラシオ]
東京都世田谷区出身。広告代理店勤務中、ふとしたことで完全分業二人三脚漫画家としてデビュー。その後、雑誌を中心に小説も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タカユキ
3
無念にも殺された少女のため―そんなお題目も、唱え続ける内にいつの間にか自分の意志に摩り替わっていた、というのはまぁよくある話ですな。基本的に暗いお話だけど、那由子が少しずつ人間らしさを身につけているのが救いか。2011/03/31
bluets8
2
ホラー色が一気に薄くなり、オカルトありの学園サスペンスに。しかし、人の悪意と集団の恐ろしさ、それを残酷なまでに客観的に見る那由子の描写は、ある意味ホラーよりも恐ろしい。2011/03/31
deltazulu
2
見えそうで見えない謎や、届かずすれ違う様がもどかしい。でも終盤、一気に盛り上がってよかった。苦しい想いもあったけれど、温かさを感じて、涙が戻ったなら……きっと意味があると信じてる。2011/03/31
V-7
2
いやぁ、2巻もおもしろかった。いい意味でラノベらしくなく話が重い。話に比して人物が弱いかなーというところもあったんだけど、この巻でぐっと立ったというか、あるべきポジションについたって感じかなー。1/2アンデッドは死神と羊あわせて読んで1巻という感じ。話の内容としては死神も羊も特別新しいわけでもなく先が読めると言えばそうなんだけど終始灰色がかった書き方と、時にあるタールのような重さがなんとも胃に悪くてよいw この巻ではほんとクライマックスシーンの黒さがよかった。救いの少ない話は好きです。次も楽しみだ。2011/03/30
ふじゅ
2
二ヶ月連続で出ていたので今回の巻で主人公の死んだ謎が解けるのかと思っていたけど特にそんなことはなかった……。とても気になるのではやく続きが読みたいです。2011/03/29