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内容説明
策略にはまり、ツノツノと士長を死なせてしまったアプリール。その“悪行”は英雄研究学会により国中に広められ、学校は、英雄の志を継ぎ、魔人を討伐しようという義勇軍に包囲された。自分を責めて泣き続けるアプリール、憔悴を隠せない子供たち。何もできなかったエイゴは、無力感を噛みしめながら考え続ける。この状況を打開する方法を。そんな中、パーパテッタの錬金術師を名乗る男がエイゴの前に現れ、ある交渉を持ちかけてきて―!?決断の第4弾。
著者等紹介
田口仙年堂[タグチセンネンドウ]
1979年生まれ。千葉出身、東京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
2
懸命の努力も働きかけも全て悪意に塗り潰され、魔人排斥の風潮が高まり四面楚歌な状況の中で、エイゴが閃いた起死回生の手だてとは・・・。 単純な善悪の問題にとどまらない、シリーズ通してままならない空しさがまとわりつく哀しい争いの連続でしたが、いよいよ次が最終巻。 ほんと、どうか皆幸せになってほしいと願いながら読んでましたよ・・・w2013/01/14
タカユキ
2
伯爵と魔人を理解してくれる街の人たちに涙。ハッピーエンドを期待したい。2010/03/09
Humbaba
1
悪いことをした場合には、罰される。その仕組自体は決して間違っていない。やってしまった問題が大きければ大きいほど、償いも困難になり、場合によっては償いなどできないということもある。ただし、犯した罪とその罰は適切な関係が存在し、その重みが不当に変わるというのは適切な社会とは言い難い。2016/01/30
鑑真@本の虫
1
今まで、懸命に訴えかけてきた。 理解してくれる人々も少しずつ、少しずつ、輪が広がってきた。 しかし、多くの人々は理解を持たず、その純粋な気持ちは悪意に塗り潰され続けた。 そして、魔人排斥の気運は高まり、四面楚歌の窮状へと追い詰められてしまった。 挙げ句、アプリールの無垢な想いが握りつぶされた今、エイゴは決断するのだ。 「魔王」という絶対の存在を。 すべてを護るため、命を投げ出し、誇りに全霊を注ぐその決意が本当に格好良かった。 「勇者」と「魔王」の実像など、様々な謎と伏線の残るなか、次回は最終巻。 期待した2014/01/13
Mu@仔羊堂
1
『世界を敵に回しても子供たちを守る』ために、ついにエイゴが思いついた答え……ああ、そう来たか。なんとなくそんな気もしてたんだよなあ。英雄と魔王が単純な善悪で語られない世界観の中ではそれもありかなと。でも、それを実行に移すには相当覚悟がいって、そして見通しもいるわけだけど、見通しの方はちょっと甘くないか?と思ってしまう。なんにしても次回最終巻だそうなので、子供たちに幸せな未来があって欲しい。2011/07/14