内容説明
神の域で“神”との邂逅を果たしたヴェドリックたち。その手よりからくも逃れ、魔界に逃げ込むも、本気になった“神”は地上に数々の厄災を引き起こす。唇を噛み締めて人々の嘆きを見つめるヴェドリックに、アンシャールは告げる―「僕を堕天させたのは君だ」。創世の頃に仕掛けられた、壮大なからくりとは!?そして、世界に絶望の闇が満ちるとき…ヒトは、魔物は、天使は、いったい何に祈ればいいのか…!?神父と悪魔と、おまけの天使に人狼と夢魔。大人気シリーズ、感動のクライマックス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つばな
2
まあ、終わり方としてはもうこれしかないかなとは思うんだけど、もうちょっと踏み込んで神話っぽく終わっても良かったんじゃないかとも思いましたが、それはないものねだりというものだよなあ。シリーズ通して面白かった。2013/01/06
れいてぃ
1
背神の宣言からのオフィエルが格好良すぎて…登場人物の中ではオフィエルに一番感情移入できた。創造主の悪辣っぷりがこれでもかと書かれて清々しい。終わり方はあっけなかったけど、こうなるしかないだろうなという感じ。「後に伝えられる~」とか前々から出てきたから、これからも一人と二匹、それとまた二匹で波瀾万丈な生を歩んでいくんだろう。「世はすべてこともなし」でしたっけ、悪人ぶった正義の味方さんが、そうするために。コンシュータにもまた戻ることがあるといい。心配だったデニスもあっけないくらい救いのある終わり方でよかった。2013/05/15
kanon
1
4巻とんで10巻。いろいろと変わっていてびっくりしました。偶然読む機会があったから読んだものだったので(だから、こんなに間が飛ぶことに・・・)、またいつか機会があれば間も読むのかな?2013/04/15
ユイ
1
最終巻。やはり日本の宗教物はこういう終わり方か。2012/03/07
木佐
1
全10巻の最終巻。まとめ読みしました。いい塩梅に宗教臭くて、斜に構えているというか皮肉というか、風刺的というか。狼さんは登場当初との格差がある意味衝撃だと思います。設定が巻を増すごとに壮大になって行きました。聖書をめくって、このネタはどこまで忠実なのかと確認したくなりました。あとは作者さんの癖なのか、同じことを1冊の中で何度も繰り返しているのが気になりました。10巻通すとくどく感じてしまいます。2011/11/24