内容説明
空手が特技の高校二年生、樋口さやか。彼女は放浪癖がある叔父に頼まれ、今日も骨董店「るるいえ堂」の店番をしていた。寄せ木細工の小物入れ、金の象嵌がきれいなブローチ、ちょっと気味の悪い油絵、外国語で書かれて読めない古い本、大昔の石板、羊皮紙の巻物―なにやらいわくありすぎな感じの品々に囲まれながら今日もさやかは店番中。そんなさやかのもとに今日も奇妙な客が―。
目次
シナリオ第一話「多面体寄せ木細工事件」
シナリオ第二話「ピックマンの絵画事件」
シナリオ第三話「るるいえ堂盗難事件」
著者等紹介
内山靖二郎[ウチヤマヤスジロウ]
テーブルトークRPG専門誌『Role&Roll』などにおいて『クトゥルフ神話TRPG』のシナリオ、リプレイ、プレイングガイドなどの執筆に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しまふくろう
17
表紙が可愛くて購入。挿絵も可愛くて良かった。 物語は骨董品屋の店番と客達が物騒な騒動に巻き込まれる話。女の子の入浴シーンを出す為に男性達の手番を軽く流すキーパーに噴き出した。いや実際にセクシーなイラストを見るとそうしたくなるのも判るんだが。怖いと言うよりグロい感じが多めだけれど、軽いノリで読めるのは良かった。 最終的にメンバーの一人が狂気に侵されてしまったが、これは続きのないパターンなんだろうか。2021/03/25
星野流人
9
狂気に満ちた世界観により構成されるクトゥルフ神話TRPGのリプレイ。るるいえ堂という骨董店に集まる探索者4名による、SAN値がガリガリ減っていく冒険譚。同じ探索者で様々なシナリオをこなしていくというのは、TRPG好きとしてかなりうらやましいというか、やってみてえ、という気にさせられる。普段あまりTRPGをする機会が無いだけに、こうしてリプレイを読むだけでも非常にワクワクできる。SAN値現象のシーンが非常に多いため、クトゥルフ神話TRPG『らしさ』が堪能できるリプレイだったと思います。2014/12/20
金目
9
久しぶりにTRPGリプレイとか読んだ。クトゥルフは初だったけど、正気度ロールのなんとスリリングなことか。ホラーにスプラッタにサプライズに名状しがたきものにと、探索者の精神は常に危機に晒されてるんですねぇ。向こうは人間のことなんか気にもとめてないんだろうけど。手を出したのはニャル子きっかけだったけど、そろそろクトゥルフ神話調べてみようかな2014/07/03
日向のじろきょー
6
久しぶりのクトゥルフTRPGリプレイ。ラノベチックな表紙で「ホントに怖いの?」なんて思って読んだらまあ怖い怖い。第三話が一番好きかな。切なくて、SAN値がガリガリ減ってw先に読んだ「るるいえはいすくーる」に登場する京の顛末が…続編をまた読み返してみようかな2014/03/17
ねんこさん
4
思ったよりクトゥルーしていた。日本国内を舞台にしてもちゃんとシナリオ作れるんだなあ…。そういえば大昔佐野史郎主演のクトゥルーものTVドラマがあったのを思い出したり。2014/04/01