- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
出版社内容情報
アルトゥーク伯に従属した騎士テオと魔法師シルーカ。ふたりは、かつてこの地で起きた大いなる災いを知る。時を同じくして、聖印を求め暗躍する黒き魔女。その思惑とは――!? 水野良が贈る戦記ファンタジー第2弾
内容説明
混沌がすべてを支配する大陸。ともに夢を追う騎士テオと魔法師シルーカの次なる戦いの地は、幻想詩連合の要衡・アルトゥーク。ここには遙か古の時代、極大混沌期の影響が色濃く残っていた。魔女、人狼、吸血鬼、そして古き災いの伝説―アルトゥークの深く暗い森には、災いを呼び起こそうとする者、黒き魔女が密かに息づいていた。魔女は連綿と受け継がれる理想を成就させるために蠢き、連合と同盟の戦乱を利用する。「秩序の結晶“聖印”―これこそ、わたしの欲するもの」テオ、シルーカに突きつけられる真実の世界。人々の選択は、秩序か、それとも混沌か。急転の一大戦記ファンタジー!
著者等紹介
水野良[ミズノリョウ]
1963年7月13日生まれ。大阪生まれ、京都育ち、神戸在住。小説家・ゲームデザイナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
46
二巻目は国盗り物語からガラリと雰囲気を変えて人狼や吸血鬼、魔女も出てくるファンタジー調に。シルーカとの契約は何とか守って、一介の騎士として使えることになったテオが、領内の人狼が襲われている事件解決に奔走するお話。前巻はテンポよくポンポンと進んでいきましたが、今巻では人物描写の掘り下げの重きが置かれ、物語としての奥行きがでてきました。一見前巻と要素がかなり違うようにも思える話が同居できてしまうのは流石で、こういう話もまた良かったです。仲間も増えて、物語全体としても着実に前に進んでいますし、続きが楽しみです。2014/05/31
まるぼろ
30
さて今巻は、アルトゥーク伯に従属する事になったテオとシルーカ、アルトゥーク伯はシルーカに魔女の長老と人狼の女王、吸血鬼の王に会いに行く事を命じるが、時同じくして常闇の森にてある企みが起きていて…と言うお話です。今巻もとても良かったです。ヤーナの企みを通じて組織としてのパンドラの名とその目的が判明した今巻ですが、魔王復活が叶った後のアデーレの選択とディミトリエの選択には色々と思う所がありました。個人的にはアデーレの提案の方が余程魅力的に思えるんですがね…。人狼の女王であるクララの事については、→2018/08/22
異世界西郷さん
30
アニメ版はこのあたりの話は視聴済み……のはずでしたが、原作とアニメでは話の内容が全然違うんですね。今回は、人間以外の種族にもスポットライトが当たっていて、グランクレスト戦記の世界観を知る上でも重要な巻であったように思います。テオもヴィラールに仕えるうちに、シルーカの助けも借りながらメキメキと成長しているのも良いですね。ディミトリエやパンドラといった黒幕の存在がテオ達の行く末にどのような影響を及ぼすのか。次巻も楽しみです。2018/03/25
まりも
29
THE王道で今回はファンタジー色強め。魔女、人狼、吸血鬼に魔王とファンタジーの定番を出して世界観を広げてきましたね。派手さはないものの大きな敵を出すことで明確な目標が出来ましたね。混沌を望むパンドラという敵対組織も出てきたしテオが活躍するのはこれからといった所か。テオは人望もあるし君主の器はあるのだろうけどまだ主人公としてはキャラクターが弱すぎますね。そこらへんはロードス読んだ後なのでパーンみたいに成長してくれるのが楽しみでもありますが。双子の狼娘可愛いです。2013/12/23
晦夢
28
第一巻のいかにもな戦記とは変わり、今回はファンタジー要素が強い内容。魔女に人狼、吸血鬼そして魔王と盛り沢山。連合と同盟の戦いだけでなくもっと大きな敵として魔王が登場。但し猶予が与えられる。最後の戦いがあっさりしていたのが残念と言えば残念。人外の双子ちゃんも加わり賑やかに。シルーカが一々テオを気にしてるのが可愛いな。テオは城を与えられ成長する為の環境も整いここからどうやって成り上がっていくのか非常に楽しみ。2013/12/22