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出版社内容情報
人類と幽幻種との最終戦争。人類の切り札はプロジェクト・エデン――氷結鏡界の発動であった。儀式の完成までの時、人と人型機械体、そして不完全神性機関は戦い続ける。お互いの想いを未来へと繋げるために――
内容説明
俺・凪とダ家政婦・イリスが見た光景。数億…いや、それを遙かに上回る数の幽幻種の眼が放つ光により深紅に染まった空。それは俺たちと幽幻種との最後の戦いの予兆だった。俺たちは、たったひとつの希望“氷結鏡界”を完成させるまでの12時間、最後の抵抗を決意する。シィ、いいんちょ、ミカエルの活躍。機神たちの連係、チビ聖女の沁力、ツァリの超常の力。すべてがかみ合い儀式の完成は目前だった。なのに―最後に現れた“絶望”を前に、イリスは俺に言ったんだ。「もし、この戦いで生き残ることができたら…私を―」想いは千年の時を越える。人と人型機械体の物語、完結!
著者等紹介
細音啓[サザネケイ]
『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
38
長い銀髪に赤い瞳、戦装束の代わりのウエディングドレス。唇は冷たいけれど、抱きしめるにぴったりの154cmの小柄な世界の最終兵器。最後まで誰かが必要な。独りっきりの苦手な不完全な神聖機関。千年眠り続ける世界の為に、千年起きて吠え続けようという千年獅の誓いが始まる最終巻。それぞれの選択とそれぞれの結末。金属の唇を持つ花嫁は、彼の千年間をちゃんと待っていてあげられる。最後の頁のそれは素敵なハッピーエンド。千年越しの彼らの愛見くびる訳にはいかない。これは是が非でも三つの天がつながる物語もハッピーエンドにしなくては2014/01/25
いーたん
25
イリスが完結したことにより、エデンが楽しみになった。2013/11/08
コリ
22
知りたかった事のほとんどが保留のまま終わりを迎えてしまうとは。ミカエルは巫女の第一位、マグナも千年獅の第一位になった(と思われる)経緯や、ヨミとエリエの関係性、シェルティスの名前の一部に「マグナ」が入ってる理由、イリスがなぜ機械水晶になったか、結局すべての謎が明かされるのは「氷結鏡界のエデン」になるのかな。気になるじゃないかこんちくしょう…!凪とイリス、シェルティスとユミィというダブルカップルが幸せになれる結末を見れると嬉しいな。2013/10/31
朝夜
19
読了。え?これってハッピーエンドなの?(他の方の感想を読んで驚愕) さてさて、シリーズ最終巻ということで中々にドシリアスな話でしたね。凪といいんちょ、シィはどうなったか、マグナはどうやって穢歌の庭から抜け出したか、気になる事が沢山あるので早くエデンの続きが読みたくなりました。2013/10/24
まりも
18
イリスシリーズ最終巻にして最終決戦となる今回。厚みとボリュームはこれでも足りなかったくらいかなぁと。最終決戦までの準備もしっかりと書いていたのでもう少し厚くても良かったぐらいだと思います。色々と謎が残る部分も多いのですがそこらへんは本編に期待。ちゃんとハッピーエンドになれてよかったです。最後まで凪は凪らしく戦い抜き傷だらけの世界が発動した言葉も非常に彼らしくて良かった。この物語が完結したことでエデンシリーズがどうなるのかさらに期待して待つことにしましょう。最後までイリスと凪らしさがあるいい作品ですね。2013/10/23