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内容説明
考え抜いても結論がでなければ「好き嫌い」で決めていい。年齢を重ねるごとに強くなる「大局観」の極意を公開。60歳、70歳でも進化する勝負の法則、直感力・決断力・集中力を極める。
目次
第1章 大局観(検証と反省;感情のコントロールはどこまで必要か ほか)
第2章 練習と集中力(集中力とは何か;逆境を楽しむこと ほか)
第3章 負けること(負け方について;記憶とは何か ほか)
第4章 運・不運の捉え方(運について;ゲンを担ぐか ほか)
第5章 理論・セオリー・感情(勝利の前進;将棋とチェスの比較 ほか)
著者等紹介
羽生善治[ハブヨシハル]
1970年、埼玉県生まれ。将棋棋士。小学6年生で二上達也九段に師事し、プロ棋士養成機関の奨励会に入会。奨励会の6級から三段までを3年間でスピード通過。中学3年生で四段。中学生のプロ棋士は加藤一二三、谷川浩司以来。89年、19歳で初タイトルの竜王位を獲得する。その後、破竹の勢いでタイトル戦を勝ち抜き、94年、九段に昇段する。96年、王将位を獲得し、名人、竜王、棋聖、王位、王座、棋王と合わせて「七大タイトル」全てを独占(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
142
前回の決断力から五年たったころに出版されたが、今回は将棋の話が多かったように感じた。また著者の読書量とか教養の深さに驚いた。2011/11/13
マエダ
104
大局観は多くの経験から培われるもので、自分以外の人間のケースをたくさんみることでも磨かれていく。2016/06/21
うりぼう
94
2日前に起こった東北関東大震災。震災報道一色となったマスコミ、休日の明ける14日以後も続くのか。阪神大震災を超え、津波の脅威と原発の恐怖と地震国である島国を改めて意識する。全体を見通す大局観がまさに求められているだろう。その極意は、奇をてらったものでなく、日々の積み重ねにあり、集中した訓練の時期が必要で、さらにそれを熟成させる長期の継続的な反復の中に全体像が浮かび上がる。西岡棟梁に通じる想いを感じる。極めた者は、時代の変化を受け止めさらに高みを目指す。精度が上がるほど、余裕がなくなり、ノスタルジーを想う。2011/03/13
hatayan
56
当世最強の棋士が勝負の世界で考えてきたことを披露。基本的なことを地道に確実に一歩ずつ続けられることこそ才能。自分の行動や選択をその都度冷静に検証し、新しい戦法に順応すべく敗因を分析。ときには柔軟に考え方を修正する経験を積み重ねると「大局観」が育まれ、直感で先を判断できるようになる。自分で体得した知識は忘れにくい。検索は有効なツールだが自分で責任を持って選択する姿勢が大切。時代の先を読む目とは水面下で起きている事象を注視すること。 一つ一つの小さな積み重ねの中に大きな真理があるという言葉が重く響く一冊です。2020/03/21
Y2K☮
52
羽生さんの本は具体的な悩みに対する明快な「答え」をくれるものではない。我々が考えるべき「問い」の正体をクリアにし、解決するための方向性を示してくれるのみ。でも自己啓発って本来そういうものだと思う。道を選ぶのも前に進むのも自分なのだから。未到達の領域へ挑むリスクは推奨するがツキ頼みの博打は打たない、繰り返しの大切さ、必要な情報は日々変わる、今できることからやっていく云々…難しいことは何も無い。当たり前を当たり前の様に何十年も続けられる。どんなジャンルでもそれが一番大変で最も素晴らしい才能。継続していきます。2017/07/07