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内容説明
なぜ、草食?なぜ物を買わない?消費不況の原因は「情報」だ。もう、笑うしかない現代若者の実態。
目次
第1章 性欲が薄れて見えるのは情報化のせい(草食系VS肉食系;年上女性でもOK;デジタルな女しか抱けない ほか)
第2章 空気を読むから物欲が縮小してしまう(クルマに憧れた世代、クルマを知らない世代;バイトをして物を買ったことはない;モノが消えて、うんちくもいらなくなった ほか)
第3章 論じたり語ったりするのはオカルト(上司には、うまく言ってほしい;子どもを何人つくるかで盛り上がる;だよねコミュニケーション ほか)
著者等紹介
三浦展[ミウラアツシ]
1958年、新潟県生まれ。一橋大学社会学部卒。82年、パルコ入社。90年、三菱総合研究所入社。99年、カルチャースタディーズ研究所設立。若者など各世代のマーケティングを行う
原田曜平[ハラダヨウヘイ]
1977年、東京都生まれ。慶応義塾大学商学部卒。博報堂ストラテジック・プランニング局を経て、博報堂研究開発局・主任研究員。専門は若者研究。03年、JAAA広告賞・新人部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
15
知識とは実際に経験を通し勉強や本で得た情報で成果を上げた時に初めて情報から知識になる。特に今は情報を簡単に得る事は出来る。情報を得た事で情報を得る過程がすでに経験だと思い込んでしまう。周囲のグループと同調する為だけの情報収集により会話で得た情報を使う事で知識になっている様な疑似体験になっている。今の時代は取捨選択の取る方を絞り込む事により豊富な情報が簡単に得られる。今後は捨てるという事を学ぶ事で情報を知識にする最短の道が開ける。2015/06/20
きーさん
13
なぜ草食男子は増加したのか、なぜ若者は消費をしないのか、など「若者の欲望喪失」をテーマに著者ふたりと現役の学生“草男・鉄子”(ともに仮名)との対談を通して探っていく。どうでもよい話の中に時折ハッとする言葉があって宝探し感覚で意外と面白かった。ネットで常時つながることが便利になった反面、横のつながりを維持するため金と時間をかなり消費してしまう。結果、他に回すエネルギーを消耗しているという指摘に納得。窮屈だった昔の田舎の中学よりも今の若者はしがらみに縛られているのかもしれない…と誰かと対談したくなる一冊。2012/06/05
サイバーパンツ
11
雑談。インタビューを受けている大学生二人はコミュニケーション能力に比較的長けていて若者全体を語るには無理があるとか以前に、著者があらかじめ考えた結論への誘導がひどく実在しているかすら怪しい。薄っぺらくて胡散臭い本。2018/02/20
ののまる
6
日本人は世代論が好き。アメリカだと人種、ヨーロッパだと階級などが人の特徴付けになり、その差異の議論になるけれども、単一民族で、一極集中の都市型で、地域差がなくなりつつある日本人は、こうした細かい年代の区切りによる世代論でしか、カテゴライズできないから。2014/05/20
たこやき
6
実在すら胡散臭い大学生2人と著者2人の対談。ただ、早稲田、立教大という2つの有名私大の人間の話を若者全般に一般化する時点でアウトの上、その主張が全て三浦氏の『日本溶解論』の若者像に該当するっていうのが、ますます胡散臭さを感じさせる。原田氏、三浦氏の言う「自分たちの頃は……」も、2名の個人的経験に過ぎない。とにかく、問題の多い書である、と感じる2010/02/04