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内容説明
将棋には先手と後手がある。しかし将棋は先手必勝ではない。同じように人生にも先手と後手がある。人生も先手の人が必ず勝利者になるわけではない。周りの人たちからは大きく遅れて35歳でプロ試験に挑んで、将棋界に風穴をあけたサラリーマン棋士の革命的プロ論。
目次
第1章 「後手」にも強さがある
第2章 「プロ」には誰でもなれる
第3章 プロの執念
第4章 トップに立つために
第5章 プロとアマチュア
第6章 将棋の未来
対談 「後手番」棋士と二十歳で頂点に立った「先手番」天才棋士が語る「本物のプロ」とは?(瀬川晶司×渡辺明)
著者等紹介
瀬川晶司[セガワショウジ]
1970年、神奈川県生まれ。84年、将棋棋士のプロ養成機関である奨励会に入会。92年に三段リーグに加入するも96年に年齢制限により退会。神奈川大学第二法学部入学を経て、一般社会人としての生活を歩む。2001年、NECの関連会社である(株)ワイイーシーソリューションズ入社。アマチュアとしてアマ名人、アマ王将のタイトルを獲得し、アマ参加枠でプロ棋戦に参加。銀河戦の7連勝などを含む対プロ27戦17勝という、アマ棋界に残る金字塔を建てる。05年、プロ入り嘆願書を日本将棋連盟に提出し、61年ぶりの編入試験実施にこぎ着ける。六番勝負で行われた試験を3勝2敗でクリアし、プロのフリークラスへ。現在、日本将棋連盟棋士、四段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
41
2007年刊。26歳という三段リーグの年齢制限で一度はプロ棋士の夢を断たれたが、その後大学に進み、就職してアマチュアの世界で優勝、銀河戦に進出した。35歳でプロ編入試験を出願してプロ棋士相手に3勝2敗の成績を上げて晴れて棋士になった瀬川晶司さん。最初はフリークラスだったが、それから15年が経過して六段となりC級2組にいる。2006年の名人戦問題(毎日新聞から朝日新聞にスポンサーが変更と発表したことによる騒動。両新聞社の共催で決着)や将棋連盟の赤字決算なども話題に。AIの脅威もまだ先と感じるあたりは牧歌的。2021/07/13
Matsumouchakun
2
1日3時間勉強し続けられれば誰でもプロになれるって本当?でも続けるって難しいよね。いつまで続ければいいかはわからないし。解説がわかるようになるという初段にはなってみたい。2022/03/24
秀
2
後手だからどうだという話よりも、アマチュアとプロの違いや、どのように普及活動をしていこうと考えるのかなどが面白く感じた。 瀬川さんはたしか数年前にフリクラを脱出しんしゃったと思う。それに今年は今泉さんもいる。 お二人とも上がっていってほしいな2015/05/24
カラシニコフ
2
著者は、奨励会で三段まで行き、年齢制限で余儀無く大会させられ、アマチュアで実績を残し、最終的に61年ぶりに、プロ編入試験で、四段になったプロ棋士。アマチュアとプロは、何が違うのか。それを本人の目で見てきたものが描かれている。また、夢を実現させるには、たゆまぬ努力が必要なのだと感じた。サラリーマン時代の経験が生かされてる、めずらしい棋士だと率直に思った。2014/03/19
ちゃいろさん
2
将棋を知らなくても読めます。実際私もトッププロの一部(羽生さんとか超有名所)しか知らず、将棋のルールも知りませんが読めました。角落ちとか専門用語も出ますが分からなくても問題なかったです。どんな分野でも、プロ(トップ)を目指す人には凄く良い一冊だと思います。2013/11/09
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