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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルパカさん
1
情報人類学の泰斗による現代社会論。要点は、機械に対してしばしば抱かれるアニミズム的な感覚を積極的に評価して、機械vs人間図式ではない未来の価値観を作り出そうというもの。2002年の刊行だが、アマゾンのインフラ化や、情報社会におけるポップカルチャーの可能性(実現したのは日本ではなく韓国だが)など、かなり正確に言い当てているところも多く面白い。一般向けの新書なので内容はかなり軽め。2018/11/16
minemou
1
山川草木悉皆仏性とはちょっと違うけれど、あらゆる人間ならざるものと「対話」をしてきたアニミズム的伝統、それはおそらくモノの内にも「魂=心」を観るという態度と不可分で、現代においてもその伝統は例えば「ロボットは友達」というメンタリティに接続している。これは欧米的なロボフォビアとは正反対の精神態度としてよく指摘されたりするわけだけど、その日本的(東アジア的)なモノとの関係の持ち方を「テクノ・アニミズム」と名付け、「情報革命の二十一世紀を切り開く感性」として評価するなど、13年前の本とは言えなお新しく面白い。2015/07/28
T.
1
新書ということもあって思っていたよりは軽めの内容でした。人間ー動物関係についての論は他にも多々あるので、機械をそこにどう導入していくか(特に表題にもなっているテクノ・アニミズムという概念を使って)はもっと深いところまで掘り下げられる余地がありそう。まあそこは書を改めて(むしろ専門論文で)ということなのでしょう。2014/04/18
かねかね
1
さくさく~っと斜め読み。結構面白かったです。日本人の根底にある全てのものには魂が宿るという考えは随所に生きてるんだなぁと思いました。西洋の「人トップあとは下僕」な根底の考え方には馴染めない筈ですね。2010/10/12
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