- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 角川oneテーマ21
内容説明
夕刊フジの600回に迫る長期連載「同時進行ルポ 大リストラ時代を生きる!」より、中高年から30歳前後までのリストラ経験者の生の声を幅広く集め、再構成した。バブル経済崩壊後、生き残りをかけた企業はリストラを加速させ、終身雇用制は崩壊した。中には、能力の有無に関係なくリストラされた例も少なくない。突きつけられた現実に、サラリーマンたちはどう対処したか?彼らの人生とは何か?貴重な証言である。
目次
リストラの種は尽きまじ
不安と心の痛手が襲いかかる―20代‐30代前半
働きざかりの苦悩―30代後半‐40代
救いなき世代の悲痛な叫び―50代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
4
終身雇用というのは,もはや常識ではなくなった.職を失う前の状況は千差万別であるが,解雇されたという事実は変わらない.千差万別ということは,どのような人でも解雇されるリスクがあるということである.自分には何が出来るのかということを考える必要があるだろう.2011/04/13
shinsei1229
0
どれだけ会社に尽くしても、組織にとって個人は駒にすぎない。自分の思いは通じると思い込むことこそ危険だ。他人は自分に有利な結果だけしか見ない。2012/03/04
ぴえり
0
2001年の本。タイトルから想像するのとは違い、自分の努力ではどうにもならない状況で解雇された人がほとんどで、副題に教訓とあるけど教訓にならない。状況も千差万別。解雇が原因で家庭が壊れたケースも多い。ただ1件だけ家族の支えで立ち直った話がある。55歳の元製薬会社のプロパー(営業)の男性。今はコンビニで夜間バイトをしている。毎朝仕事から戻ると彼が食事を作り家族で食卓を囲む。妻と息子もパートやバイトで働き生活は苦しいけど、以前にはなかった団欒があり、家族が助け合う温かさに目覚めたという。ちょっと救われた。2021/02/10
TiawPai
0
リストラの話が78話も続き、さすがに滅入りました。著書とは関係ないかも知れませんが、失業して悲惨なのは、家のローンとか子供の教育とかで、それがなければって発想から、結婚しない、子供作らない、物を欲しがらないってサイレントテロで若者が対策してくれば、国としてどうなっていくのだろうと思ってしまいました。2018/03/19