出版社内容情報
神楽は、日本の伝統文化のひとつである。伝統文化ではあるが、時々の変化を重ねながらも連綿と伝わってきた。もちろん、それは、その土地の人たちの思いがあってのこと。伝承のかたちは違うが、神楽好きの人たちの思いは全国に共通する。私たち日本人は、神楽好きの民族、といってもよいだろう。そうでなくては、数百以上もの神楽が存続するはずがないではないか。世界に類なき密度の「日本の神楽」。各地の神楽を取り上げ、写真とともに解説する。
【目次】
序 章 「里神楽」の形態はさまざま
第一章 巫女系と覡系の神楽
第一節 希少の巫女神楽
第二節 備後地方での弓神楽
第三節 備中地方での座神楽
第四節 神職だけで舞う壱岐神楽
第二章 巫女系神楽と覡系神楽の混沌
第一節 保呂羽山の霜月神楽
第二節 隠岐の島前神楽
第三節 鷲宮神社の催馬楽神楽
第三章 修験系神楽の伝承
第一節 早池峰神楽
第二節 花祭
第三節 遠山の霜月祭
第四章 太夫系神楽の多様な展開
第一節 佐陀神能
第二節 比婆荒神神楽
第三節 備中神楽
第四節 土佐の神楽
第五節 日向の銀鏡神楽
第六節 伊勢大神楽
おわりに
参考文献
国指定重要無形民俗文化財の神楽一覧
内容説明
全国各地で今なお神事として息づく神楽。なかでも土地の豊穣と人々の安穏息災を祈って古来舞われる「里神楽」に焦点を当て、その祖型から土地土地における多様性まで紐解く。巫女神楽から覡系神楽への移行における歴史的経緯をふまえ、地方ごとの特色を豊富な図版で紹介。国の重要無形民俗文化財指定神楽の一覧も付した決定版。民俗学者であり、現役の神主として神楽を執り行う著者が、綿密な調査と実体験に基づいて描き出す。
目次
序章 「里神楽」の形態はさまざま
第一章 巫女系と覡系の神楽(希少の巫女神楽;備後地方での弓神楽;備中地方での座神楽;神職だけで舞う壱岐神楽)
第二章 巫女系神楽と覡系神楽の混淆(保呂羽山の霜月神楽;隠岐の島前神楽;鷲宮神社の催馬楽神楽)
第三章 修験系神楽の伝承(早池峰神楽;花祭;遠山の霜月祭)
第四章 太夫系神楽の多様な展開(佐陀神能;比婆荒神神楽;備中神楽;土佐の神楽;日向の銀鏡神楽;伊勢大神楽)
資料
著者等紹介
神崎宣武[カンザキノリタケ]
1944年生まれ。民俗学者。岡山県宇佐八幡神社宮司(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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