角川選書<br> 死と生の仏教哲学―親鸞と空海を読む

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死と生の仏教哲学―親鸞と空海を読む

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  • サイズ 46判/ページ数 300p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047037175
  • NDC分類 188.73
  • Cコード C0315

出版社内容情報

今この世界を生き、やがて死を迎え消滅する。あらゆる生命がたどるこのプロセスを仏教はどのように考えてきたのか。死と浄土、世界と聖性をめぐる究極の問いを、親鸞『正信偈』と空海『即身成仏義』に探る。

【目次】 *変更になる場合があります

第一章 インド思想から日本仏教へ
第二章 日本仏教の二つの典型──空海と親鸞
第三章 生命の意味と他者の存在
第四章 親鸞『正信偈』をよむ──死と浄土
第五章 空海『即身成仏義』をよむ──世界の聖化
終 章

内容説明

生まれると同時に、誰もが死への旅を歩み始める。誕生・成長・消滅の逃れられないサイクルには、いかなる意味があるのか。阿弥陀仏の存在を通じ、生死を超越する静寂としての「浄土」をみた親鸞『正信偈』。「空」という自己否定の思想により、世界が大日如来の身体として聖化されることを説いた空海『即身成仏義』。自らの老いと死、身近な人の死、留まることのない時間を冷徹に見つめ、日本仏教の礎を築いた二大巨人と対話する仏教哲学。

目次

第1章 インド思想から日本仏教へ
第2章 日本仏教の二つの典型―親鸞と空海
第3章 生命の意味と他者の存在
第4章 親鸞『正信偈』を読む―死と浄土(第一段 無量の光明と寿命;第二段 法蔵菩薩の修行の始まり;第三段 法蔵菩薩の修行の成就;第四段 釈迦の教え;第五段 浄土教の歴史)
第5章 空海『即身成仏義』を読む―世界の聖化(即身成仏とは何か;第一頌第一句 世界の構成要素;第一頌第一句 諸要素と身体;第一頌第二句 世界とマンダラ;第一頌第三、四句 仏と衆生;第二頌 成仏)
終章

著者等紹介

立川武蔵[タチカワムサシ]
1942年、名古屋生まれ。国立民族学博物館名誉教授。名古屋大学文学部卒業。同大学大学院博士課程中退後、ハーバード大学大学院にてPh.D.取得。文学博士。仏教学とインド学を専門とし、2001年に中村元東方学術賞受賞、08年に紫綬褒章、15年に瑞宝中綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ホシ

23
親鸞と空海の組み合わせはあまり見かけないかな。「正信偈」と『即身成仏義』を読み解きながら親鸞と空海の思想に神学的考察を加えます。「正信偈」はともかく『即身成仏義』はチンプンカンプンでした。要は親鸞が阿弥陀如来に対する帰依(バクティ)を通して俗なるものを否定する歩みであるのに対し、空海は大日如来へのバクティと瑜伽(ヨーガ)の実践を通して「俗なる」世界の聖化を示そうとした、というのが趣旨。インド由来の仏教思想の変遷を日本仏教はよく反映しており、禅を含めた浄土教、密教は一つの統一体の三つの側面と説きます。2023/05/21

加納恭史

16
ユーチューブで親鸞と正信偈の解説を見たが、内容がとても深いのに驚いた。すぐ親鸞の「教行信証」で確認もとれないが、この本で正信偈の手引きを読む。この本は親鸞と空海の二人の哲学を検討するが、親鸞聖人に絞る。浄土教の歴史について親鸞が検討した七人の高僧から調べよう。親鸞はまずインドの龍樹から解説する。彼は龍樹の「中論」から、「ものが存する」とか「ものが存しない」の両方を否定したと言われる。いわゆる「空」の論議から始める。まずこの世の現象は実体がなく空であると言う。かのショーペンハウアーの表象の世界と同様かな。2023/12/10

bapaksejahtera

14
親鸞と空海という時代的に異なる祖師方の思想について、夫々生死を超越する「浄土」を説く「正信偈」と世界が大日如来の身体として聖化されるとする「即身成仏義」の二著作を基に解説する。昔著者のチベット仏教に関する記述を岩波講座で読んだ事もあり、密教寄りの学者が本著では半分以上親鸞に割くのは面白い。私としては「空性」や存在論の上でも、菩提寺の関係からも空海にシンパシーがあるが、この部分は採上げた著作が修行者への指針であり、極めて難解。如来の身口意の三密が行者のそれと相即する事が「即身成仏」であると理解できた程度だ。2023/09/21

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