角川選書<br> 万葉の歌びとたち―万葉読本〈2〉 (新装版)

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角川選書
万葉の歌びとたち―万葉読本〈2〉 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047036857
  • NDC分類 911.122
  • Cコード C0395

出版社内容情報

万葉は遠景ではない。そして私たちが万葉集を魅力あふれる「不滅の古典」と呼ぶためには、時を越えて現代を生きる、万葉びとたちの生の重みと共に歩み続ける必要がある! 女流歌人をはじめ、柿本人麻呂、山上憶良、大伴家持らとの貴重な会話を通して、その新たな相貌と精神世界とを探りあてていく。「人間」への大いなる関心・共感性をもって、多様多彩な歌林世界にわけ入る万葉講義。新装による待望の第二弾。

内容説明

万葉は遠景ではない。そして私たちが万葉集を魅力あふれる「不滅の古典」と呼ぶためには、時を越えて現代をも生きる、万葉びとたちの生の重みと共に歩む必要がある!女流歌人をはじめ、柿本人麻呂、山上憶良、大伴家持らとの貴重な会話を通して、その新たな相貌と精神世界とをさぐりあてていく。「人間」への大いなる関心・共生感をもって、多様多彩な歌林世界にわけ入る万葉講義。新装による待望の第二弾。

目次

いまも生きる万葉びと―序にかえて
1(女性歌人―恋歌の作者たち;額田王のなぞ ほか)
2(韜晦の歌聖―柿本人麻呂;梅原猛「柿本人麿論」と虚実 ほか)
3(天平の四歌人;憶良の生涯 ほか)
4(天武天皇;中皇命とは誰か ほか)

著者等紹介

中西進[ナカニシススム]
1929年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。高志の国文学館館長、国際日本文化研究センター名誉教授、大阪女子大学名誉教授、京都市立芸術大学名誉教授。1970年に日本学士院賞を受賞。2005年に瑞宝重光章、2013年に文化勲章を受章。著書は『万葉と海彼』(第3回和辻哲郎文化賞、角川書店)、『源氏物語と白楽天』(第24回大佛次郎賞、岩波書店)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はちめ

7
歌人毎に編集された1冊。興味深いのは梅原猛の柿本人麻呂論に言及していること。一般的に学者は在野の研究者の成果が価値があるものであっても無視を決め込むことが多いが、正面から取り上げて評価すべきところは評価している。具体的には人麻呂が刑死せしめられたことについて支持している。中西進氏の研究者としての良心を感じる。☆☆☆☆★2020/02/11

はちめ

5
万葉集の歌人たちごとに書かれた文章を集めたもの。著者の説として知られているものの一つは山上憶良渡来人説だろう。白村江の戦い後4歳のときに医者であった父親に連れられて渡来したというもの。このことの真偽はわからないが、あってもおかしくないことだとは思う。 40代の頃、遣唐使の一員に選ばれたこと、晩年、筑前守になり同時代の太宰府の長官に大伴旅人がいて、一緒に筑紫歌壇を形成したことなど比較的生涯が明らかになっている人物だろう。ただわからないのは、山上憶良がどのようにして仏教的な無常観を身につけたかだ。☆☆☆☆★2022/07/23

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