出版社内容情報
前方後円墳は日本列島独特の墳墓であるといわれてきた。築かれた地域は、ヤマト政権が支配する範囲とおおむね一致すると考えられてきたのに、なぜ、それらが朝鮮半島西南部の栄山江流域にまで広がっているのか。この地域はヤマト政権の支配下にあったのか。倭の一部だったのか……。朝鮮半島に残るすべての「異形」の前方後円墳を探訪。これまでの通説をめぐる現状と課題を見直し、永年問われ続けてきた古代史の深遠な謎に迫る。
内容説明
前方後円墳は日本列島独特の墳墓であるといわれてきた。国内で築かれた地域は、ヤマト政権が支配する範囲とおおむね一致すると考えられてきたのに、なぜ、それらが朝鮮半島西南部の栄山江流域にまで広がっているのか。この地域はヤマト政権の支配下にあったのか。倭の一部だったのか。朝鮮半島に残るすべての「異形」の前方後円墳を探訪。これまでの通説をめぐる現状と課題を見直し、永年問われ続けてきた古代史の深遠な謎に迫る。
目次
序章 なぜ研究するのか
第1章 前方後円墳が出現するまで(水田稲作の伝来と渡来人;青銅器生産のはじまりと交易のネットワーク;「海村」のネットワークの展開 ほか)
第2章 前方後円墳を歩く(栄山江流域の前方後円墳についての基礎知識;海南半島―海に囲まれた地;栄山江流域とその周辺―港湾、平野、要衝 ほか)
第3章 栄山江流域社会と前方後円墳(栄山江流域社会とは;前方後円墳は根づいたか;前方後円墳の研究史―被葬者論を中心に ほか)
終章 いま、前方後円墳からみえること
著者等紹介
高田貫太[タカタカンタ]
1975年、福島県生まれ。岡山大学文学部史学科卒業、同大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。大韓民国慶北大学校大学院考古人類学科博士課程修了。文学博士。国立歴史民俗博物館研究部准教授・総合研究大学院大学文化科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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