出版社内容情報
空海は「われわれ衆生も本来的には仏となんら変わらない」という認識・宇宙観に達していた。そこに至る空海の真像を、出自の問題、仏道への志向と神秘体験、入唐求法と恵果との出会いという前半生から探る。
内容説明
日本仏教の父といわれる空海。出自、神秘体験、入唐求法と恵果との出逢い。その前半生から空海の真像を描く。
目次
プロローグ 謎につつまれた空海の前半生
第1章 空海の生家・佐伯直氏
第2章 母の出自・阿刀氏
第3章 少年時代―仏道を志したのはいつか?
第4章 求聞持法との出逢いと神秘体験
第5章 入唐の目的
第6章 空海の出家と入唐
第7章 長安の空海
第8章 恵果和尚との出逢い
エピローグ 空海はわが国に何をもたらしたか
著者等紹介
武内孝善[タケウチコウゼン]
1949年愛媛県生まれ。高野山大学大学院博士課程単位取得退学。2002年~2012年、文化庁文化審議会専門委員(文化財分科会)。現在、高野山大学文学部教授。博士(密教学)。専門は日本密教史、特に空海伝・初期真言宗教団成立史。第32回日本印度学仏教学賞、密教学術奨励賞(1992年・2007年の2回受賞)。2013年設立の「空海学会」初代会長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森
8
図書館で借りて、途中まで斜め読み。それ以降は、またの機会にした。どちらかというと専門書ですf^_^;)、普通の方には読みづらと思います。2016/06/10
Go Extreme
2
密教の神秘性と深遠さ 三密行の重要性ー身・口・意 即身成仏の理念ー生きたまま仏の悟りに到達 恵果和尚との出会いの重要性ー決定的な転機 求聞持法の修行と体験 曼荼羅の象徴的意義ー胎蔵界曼荼羅や金剛界曼荼羅の意味 弟子教育と伝法の継承 東寺/教王護国寺の創建と普及活動 自己の精神的体験の強調ー個人的に得た神秘体験 仏教の普遍的価値 空海の出自と家系ー生い立ち→宗教的素質に影響と 中国/唐での学びー日本の密教普及の原点 即身成仏の実現方法 密教の秘儀としての神秘性 社会的役割としての仏教の意義2025/01/10
DM.Masamasa
2
空海の遣唐使からの帰国までの詳しい背景の話である。 ここに重点をおいた書籍はあまりないので貴重かと思います。2021/05/02
在我壷中
0
『此の法は即ち仏の心、国の鎮めなり』つまりは仏教とは国を護るため、国益に叶うと。現状へ、我が国へ仏教とは・・・『空海』何とも雄大、気宇壮大と、将に空前絶後、未だこうした名を観る聴く事はない。私には『空海』とは、『空海』ただ夫れだけで『空海』・・・と。 』2015/05/20
-
- 洋書
- Scarcity