角川選書<br> 愛着崩壊―子どもを愛せない大人たち

電子版価格
¥748
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

角川選書
愛着崩壊―子どもを愛せない大人たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047035072
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0347

出版社内容情報

現代日本社会を襲う絆の危機「愛着崩壊」の正体に迫り、その対処法を探る。

うつや不安障害、依存症、摂食障害、境界性パーソナリティ障害、発達障害などの精神的支障が現代社会で急増しているのは何故か。様々な病態の共通の根本原因である「愛着崩壊」の正体に迫り、その対処法を考える。

内容説明

急増する依存症、発達障害、境界性パーソナリティ障害、鬱、自殺。深刻化する虐待、育児困難、離婚、セックスレス。その根本原因は人と人を結ぶ「絆」の病、愛着障害にあった―。幼い日の愛着体験は神経システムに刻み込まれ、「第二の遺伝子」として対人関係や子育て、生涯の幸福感や健康、寿命さえも左右する。現代社会を襲う危機の本質を愛着の崩壊という観点から解き明かし、命と心を支える新たな世界観を提唱する。

目次

第1章 浮かび上がる愛着の問題
第2章 なぜ愛着がこれほど重要なのか
第3章 愛着スタイルを決めるもの
第4章 愛着の生物学的メカニズム
第5章 発達障害と愛着障害
第6章 崩壊する愛着システム
第7章 愛着システムを守れ

著者等紹介

岡田尊司[オカダタカシ]
1960年生まれ。精神科医。医学博士。作家。東京大学哲学科中退、京都大学医学部卒。同大学院医学研究科修了。現在、京都医療少年院勤務。山形大学客員教授。小笠原慧のペンネームで小説家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Die-Go

39
図書館本。愛着の観点から社会問題を読み解く。著者の他著にも説かれている愛着障害からくる人間関係の歪みを、社会全体の問題として捉えているが、ここには矛盾を感じず、むしろここにこそ根幹があるのだと再確認させられる。★★★★☆2022/03/20

カッパ

26
【128】335【◯】【感想】このままいくと日本の未来は暗い。愛着崩壊している人は増え、母親は仕事をするので3歳まで家で見ることはできない。情報化とテレビによりコミュニケーションの機会も減る。離婚は増え発達障害は増加。困ったものだと思った。対策はしめされてるけど個人でどうなるの?という問題ばかり。医療の方も問題おおし。落ち込む本だった。2017/04/08

Yuriko Nakamura

4
生後6ヶ月目から保育園に預けた事を少し後悔した。でも今からでも遅くない。気づいた時からまたやり直せば良いんだという事が良く分かる本。我が子にたくさん寄り添いたい。2013/06/13

みーち

4
遺伝的要因があっても環境的要因に恵まれれば、障害という形でなく優れた才能となることもある。逆に遺伝的要因がなくても環境的要因により障害になる場合もある。子どもの良い安全基地となるために、母や家族といった環境が安定することが重要。安定し支配しないこと、共感すること、柔軟な視点を持つこと。わかっていても子育て中忘れがちなことだと思った。2013/01/09

oko1977

3
いつもの岡田先生の本。愛着について詳しく書かれている。愛着が生物に備わる本能的な幸せを感じる仕組みであり、それが個人の競争社会かつ資本主義により同じ生物間で分断され、勝ち組の側でもお金が幸せと勘違いして本来稼ぐ意味を忘れて愛着を失い消費で寂しさを紛らわせているという指摘はなるほどと思った。 仕事はあくまで愛する人を守るため。 だって富裕層でも薬物依存などで不幸な人いるもんね。 オランダモデルいいね。公平性というより子育てと仕事の都合でバランスがとりやすいように社会設計したのがポイント。2020/05/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4796853
  • ご注意事項