内容説明
昭和のテレビ全盛の時代、一世を風靡した、引田天功、アダチ龍光、伊藤一葉らにスポットを当てた奇術師列伝。奇術師の人生を全うすることは困難の連続であった。彼らはそれをどう生き抜いたのか?磨き抜かれた業への執念の原動力とは何だったのか?昭和の時代にタイムスリップして奇術師の人生をたどるなかで、かがやきに満ちた懐かしいあの時代の巧みな魔術の世界を楽しみたい。
目次
1 地獄極楽の狭間を生きたイリュージョニスト、引田天功(戦後マジック界の革命児;父の退職金を使い果たした男 ほか)
2 「何かご質問はございませんか?」伊藤一葉(清楚で小さな花を咲かせたその一生;贋天勝一座のドサ廻りから始まる芸人人生 ほか)
3 「芸とは諦めること」トークマジックの名人、アダチ龍光(昭和期テレビ演芸番組のスター;弁士を目指してなぜかマジシャンに弟子入り ほか)
4 スライハンドで世界を征した男、島田晴夫(ラスベガスで五年の長期公演を果たすまで;中学を出て天洋奇術研究所に入社 ほか)
5 昭和奇術師廻り舞台(劇場からテレビへと流れが変わった時代;米軍キャンプからテレビ・寄席まで ほか)
著者等紹介
藤山新太郎[フジヤマシンタロウ]
1954年生まれ。寄席芸人の父を持ち、昔ながらの芸能と芸人の雰囲気を身をもって知る、現代では数少ない奇術師。(社)日本奇術協会副会長。伝統的な日本奇術「手妻」を継承する数少ないマジシャンの一人。88年、94年、98年に文化庁芸術祭賞を受賞(三度の受賞は同賞初。98年は大賞受賞)。紋付袴の正装で舞台に立ち、囃子にあわせて「浮かれの蝶(胡蝶の舞)」「水芸」「お椀と玉」などの古典奇術の多くを得意とする。国内外で高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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