角川選書
日本仏教史入門―基礎史料で読む

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034532
  • NDC分類 182.1
  • Cコード C0315

内容説明

身近なはずの仏教だが、その史料にふれることは意外に少ない。本書では膨大な文献史料のなかでも仏教にかかわりの深い史料を厳選し、各時代の信仰のかたちを読み解く。『性霊集』の詩文にみる空海の思想、『梁塵秘抄』に収められる仏菩薩への讃歌、『太平記』に頻出する神仏・怨霊の観念など、日本仏教の流れをこれら基礎史料からたどる、はじめての入門書。

目次

第1章 飛鳥・奈良時代(仏教公伝;聖徳太子の登場;神の都の仏事;国分寺と東大寺大仏の建立;戒壇の創設;孝謙・称徳天皇による神仏混淆;光仁・桓武朝の変革)
第2章 平安時代(比叡山延暦寺の開創;密教の時代の到来;大乗戒壇の設立;菩薩の師僧;霊験と信心の寺;験者の仏法;平安貴族の無常;厭離穢土・欣求浄土;聖の念仏;霊場と別所の聖;地獄と地蔵菩薩;末法と本覚;仏をうたう;熊野詣の広まり;平家納経の和光同塵)
第3章 鎌倉時代(念仏停止・禅停止;大仏再建;戒律の復興;中世神話と仏舎利進行;法然浄土真宗;親鸞と浄土真宗;日蓮と日蓮宗;道元と曹洞宗;幕府と鎌倉の寺社;無常の文学)
第4章 室町・安土桃山時代(夢窓疎石と五山の制;五山の文化;一向一揆と法華一揆;神仏の中世のおわり;物語の神仏)
第5章 江戸・明治以降(本末制度と檀家制度;近世仏教をめぐる諸論;仏教諸宗の動き;講と諸国寺社詣;近代国家の仏教)

著者等紹介

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年生まれ。宗教学者。国際日本文化研究センター名誉教授。東北大学文学部印度哲学科卒業。著書に『愛欲の精神史』小学館(和辻哲郎文化賞)など多数

大角修[オオカドオサム]
1949年生まれ。地人館代表。東北大学文学部宗教学科卒業。仏教書などの編集・執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amatsukaze

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史料であるため、一度よむくらいでは全てを理解できるわけではない。自分の方法としては、史料のテキストを一旦原稿用紙に筆者して、他の論文や全集と本書の注釈を比較しながら読んでいる。こうすると、同じテキストでも相互の見方や解釈が違って面白い。仏教書は退屈で難解なものではなく、スリリングな思考の過程であると実感。2013/09/21

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