出版社内容情報
角川選書創刊第1号、永遠の「青春の書」! 選書40周年記念の新版刊行!角川選書創刊第1号は、1968年9月20日初版の『合本 三太郎の日記』。永遠の青春の書として大正・昭和期の学生の必読の書であった。「三太郎」に仮託して綴られる、著者の苦悩と内省、自己を確立していく豊かな感受性と真摯で強靭な思索のあとは、多くの学生に圧倒的な共感をもって支持され、愛読されてきた。人間存在の統一原理を、真善美の追究による自己の尊厳という「人格」におく、著者の「人格主義」につながる思想が横溢。青春のバイブルと称された。
〈目次〉
〓三太郎の日記 序
三太郎の日記 第一
自序
断片
三太郎の日記
一 痴者の歌
二 ヘルメノフの言葉
三 心の影
四 人生と抽象
五 さまざまのおもい
六 夢想の家
七 山上の思索
八 生と死と
九 三様の対立
十 蚊帳
十一 別れの時
十二 影の人
十三 三五郎の詩
十四 内面的道徳
十五 生存の疑惑
十六 個性、芸術、自然
十七 年少の諸友の前に
十八 沈潜のこころ
十九 人と天才と
二十 自己を語る
三太郎の日記 第二
一 思想と実行
二 思想と現実
三 遅き歩み
四 形影の問答
五 聖フランチェスコとスタンダール
六 愛と僧と
七 意義を明らかにす
八 郊外の晩春
九 蝦と蟹
十 Aに
十一 砕かれざる心
三太郎の日記 第三
一 自ら疑う
二 散歩の途上
三 去年の日記から
四 日常些事
五 懊悩
六 “Ivan’s Nightmare”(メフィストの言葉)
七 病床の傍にて
八 二つの途
九 芸術のための芸術と人生のための芸術
十 不一致の要求
十一 身辺雑事
十二 善と悪
十三 夏目先生のこと
十四 一つの解釈
十五 思想上の民族主義
十六 奉仕と服従
十七 某大学の卒業生と別るる辞
付録
親友
狐火
西川の日記
一 さすらい(第一)
二 さすらい(第二)
三 山の手の秋
痴人とその二つの影
合本三太郎の日記の後に
注
解説
参考文献
年譜
阿部 次郎[アベ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
角川選書創刊第1号は、1968年9月20日初版の『合本三太郎の日記』。永遠の青春の書として大正・昭和期の学生の必読の書であった。「三太郎」に仮託して綴られる、著者の苦悩と内省、自己を確立していく豊かな感受性と真摯で強靱な思索のあとは、多くの学生に圧倒的な共感をもって支持され、愛読されてきた。人間存在の統一原理を、真善美の追究による自己の尊厳という「人格」におく、著者の「人格主義」につながる思想が横溢。
目次
三太郎の日記第1(痴者の歌;ヘルメノフの言葉;心の影 ほか)
三太郎の日記第2(思想と実行;思想と実現;遅き歩み ほか)
三太郎の日記第3(自ら疑う;散歩の途上;去年の日記から ほか)
著者等紹介
阿部次郎[アベジロウ]
1883‐1959。第一高等学校、東京帝国大学文化大学哲学科卒。慶應義塾大学、日本女子大学などを経て、東北帝国大学評議員、法文学部教授。帝国学士院会員。財団法人阿部日本文化研究所設立。一高では斎藤茂吉、岩波茂雄らと交わり、東京帝国大学では文学に傾倒し、雑誌『帝国文学』を編集、大学卒業後は夏目漱石に師事、漱石門下の安部能成らと親しむ。1914年に『三太郎の日記』を出版、活発な評論活動を行い、雑誌『思潮』(現『思想』)主幹もつとめた。東北帝国大学では美学講座をもち、多くの学生を育てた。大正・昭和初期を代表する教養主義的哲学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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