角川選書<br> 新版 合本 三太郎の日記 (新版)

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角川選書
新版 合本 三太郎の日記 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 576p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034396
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0310

出版社内容情報

角川選書創刊第1号、永遠の「青春の書」! 選書40周年記念の新版刊行!角川選書創刊第1号は、1968年9月20日初版の『合本 三太郎の日記』。永遠の青春の書として大正・昭和期の学生の必読の書であった。「三太郎」に仮託して綴られる、著者の苦悩と内省、自己を確立していく豊かな感受性と真摯で強靭な思索のあとは、多くの学生に圧倒的な共感をもって支持され、愛読されてきた。人間存在の統一原理を、真善美の追究による自己の尊厳という「人格」におく、著者の「人格主義」につながる思想が横溢。青春のバイブルと称された。

〈目次〉
〓三太郎の日記 序

三太郎の日記 第一
  自序
  断片
  三太郎の日記
  一 痴者の歌
  二 ヘルメノフの言葉
  三 心の影
  四 人生と抽象
  五 さまざまのおもい
  六 夢想の家
  七 山上の思索
  八 生と死と
  九 三様の対立
  十 蚊帳
  十一 別れの時
  十二 影の人
  十三 三五郎の詩
  十四 内面的道徳
  十五 生存の疑惑
  十六 個性、芸術、自然
  十七 年少の諸友の前に
  十八 沈潜のこころ
  十九 人と天才と
  二十 自己を語る

三太郎の日記 第二
  一 思想と実行
  二 思想と現実
  三 遅き歩み
  四 形影の問答
  五 聖フランチェスコとスタンダール
  六 愛と僧と
  七 意義を明らかにす
  八 郊外の晩春
  九 蝦と蟹
  十 Aに
  十一 砕かれざる心

三太郎の日記 第三
  一 自ら疑う
  二 散歩の途上
  三 去年の日記から
  四 日常些事
  五 懊悩
  六 “Ivan’s Nightmare”(メフィストの言葉)
  七 病床の傍にて
  八 二つの途
  九 芸術のための芸術と人生のための芸術
  十 不一致の要求
  十一 身辺雑事
  十二 善と悪
  十三 夏目先生のこと
  十四 一つの解釈
  十五 思想上の民族主義
  十六 奉仕と服従
  十七 某大学の卒業生と別るる辞

付録
  親友
  狐火
  西川の日記
    一 さすらい(第一)
    二 さすらい(第二)
    三 山の手の秋

痴人とその二つの影

合本三太郎の日記の後に



解説

参考文献

年譜


阿部 次郎[アベ ジロウ]
著・文・その他

内容説明

角川選書創刊第1号は、1968年9月20日初版の『合本三太郎の日記』。永遠の青春の書として大正・昭和期の学生の必読の書であった。「三太郎」に仮託して綴られる、著者の苦悩と内省、自己を確立していく豊かな感受性と真摯で強靱な思索のあとは、多くの学生に圧倒的な共感をもって支持され、愛読されてきた。人間存在の統一原理を、真善美の追究による自己の尊厳という「人格」におく、著者の「人格主義」につながる思想が横溢。

目次

三太郎の日記第1(痴者の歌;ヘルメノフの言葉;心の影 ほか)
三太郎の日記第2(思想と実行;思想と実現;遅き歩み ほか)
三太郎の日記第3(自ら疑う;散歩の途上;去年の日記から ほか)

著者等紹介

阿部次郎[アベジロウ]
1883‐1959。第一高等学校、東京帝国大学文化大学哲学科卒。慶應義塾大学、日本女子大学などを経て、東北帝国大学評議員、法文学部教授。帝国学士院会員。財団法人阿部日本文化研究所設立。一高では斎藤茂吉、岩波茂雄らと交わり、東京帝国大学では文学に傾倒し、雑誌『帝国文学』を編集、大学卒業後は夏目漱石に師事、漱石門下の安部能成らと親しむ。1914年に『三太郎の日記』を出版、活発な評論活動を行い、雑誌『思潮』(現『思想』)主幹もつとめた。東北帝国大学では美学講座をもち、多くの学生を育てた。大正・昭和初期を代表する教養主義的哲学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

80
大正・昭和初期時代の学生の必読書であった、ということで学生時代に背伸びしてチャレンジしましたがよくわからなかったというのが実感です。いま馬齢を重ねて、合本となっているのを読んでみると難しいながら言葉の感じが染み渡るようでした。「三太郎」という人物に託して自分の内面の在り方、考え方、反省点を表したものと言えるのでしょう。難しく考えることなくさらっと読んでみた方がいい感じです。2022/09/18

AZUMAX

8
以前読んだ『日本型「教養」の運命』(筒井清忠)の中でも紹介されていた、大正期の教養主義のバイブルが本書である。現在の大学生で読んだことがある人はどれくらいいるのだろうか。純粋に気になるところである。一部、二部、三部と徐々に変容・成熟していく著者の内面の省察が主な内容である。本書を読む前と読んだ後で自分の内面はどれだけ変わっただろうか。「三太郎」は日々自己の内面を見つめ、己の弱さを自覚し、苦しみながら人格を磨いていこうと欲した。これを読み終えたのを契機に、読書ノート兼思索ノートを作った。(続く)2012/07/05

てれまこし

6
西田幾多郎『善の研究』とならんで大正教養主義を代表する著作。戦後まで根強い青年層から支持があったが、今日ではほとんど読まれない。著者の精神遍歴の告白で、私小説的要素もある。ヘーゲルとちがって弁証法的発展が個人の内面でのみ展開されるから、西田同様、自分自身の奥底に潜んでいる真理の泉を探すというイメージで教養が捉えられている。世渡りにも有用な雑学という今日の教養とはちとちがう。「広さ」ではなく「深さ」なんである。そしてその内面の深いところから、直接全体につながってしまおうとする。社会はその影として迂回される。2019/06/14

ソングライン

5
神、もしくは真理に至る道を、道徳的に禁欲的に歩こうとする若者の内面を語る書です。その道を進む手段として、他者に対する奉仕を理想とする著者の考えには、これから理不尽な戦争へと向かう日本の暗い影は微塵も見えません。2017/06/30

ぽん教授(非実在系)

4
大正・昭和時代の旧制高校・大学生の愛読書にして人格主義・教養主義のお手本である。個人の人格を磨き、一人の人間として自立しようとすればするほど自分の存在自体を懐疑せざるを得なくなってより深く悩んでしまう当時の若者の典型的思考パターンを著者がまさに実演してくれている、というものである。歴史や真理が確実で絶対であると思われていたようなドイツ哲学が盤石の時代故の古き良き時代である。20世紀の破壊と暴虐のあと、格段に進歩した技術以外何もかもがなくなった現代からは遠い。2015/10/28

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