角川選書
空海と霊界めぐり伝説

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047033634
  • NDC分類 182.1
  • Cコード C0395

内容説明

九世紀末に遣唐使が廃止されると、海の向こうは霊界であり、異国の言語に通じ、海を渡るという行為は、超人的なことと見なされるようになる。なかでも超越的な呪力の持ち主と考えられたのが、真言密教の開祖、弘法大師空海である。文化・精神面での成熟を遂げた平安時代、密教系の僧たちは、跳梁する物の怪や怨霊に対抗する存在として活躍した。平安人の想像した世界観と、それを支えた空海の思想を明らかにする。

目次

第1章 小野篁の地獄往来(六道珍皇寺;海を渡る使節と超能力;現世の業績から異界の支配能力へ ほか)
第2章 空海の観想世界(霊界への想像力;空海の生誕地;空海の伝える真言祖師の奇瑞譚 ほか)
第3章 修法と観想の隆盛(密教による救済;宮中に於ける御修法;修法合戦 ほか)

著者等紹介

上垣外憲一[カミガイトケンイチ]
1948年、長野県松本市に生まれる。1972年、東京大学教養学科ドイツ分科卒業。1977年、同大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。東洋大学文学部助教授、国際日本文化研究センター助教授を経て、帝塚山学院大学文学部教授。専攻は比較文化、日韓文化交流史。著書に、『雨森芳洲』(中公新書・サントリー学芸賞)、などがある
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