角川選書
芭蕉の方法―連句というコミュニケーション

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047033382
  • NDC分類 911.32
  • Cコード C0395

内容説明

連句は、付句の作者が前句をどう解釈するかによって新たな世界を切り開いてゆく文芸である。言葉は「言いたかったこと」ではなく、「言い表されたこと」自体として積極的に読み直され、新たな世界の言葉へと変貌してゆく。芭蕉が一座をいかに捌き変化する世界を作り上げたかを解明し、発句には見られない人情豊かな芭蕉の連句の世界を提示する。

目次

第1章 言葉の出会い―読むということ
第2章 連句というコミュニケーション
第3章 付けの方法・転じの方法
第4章 芭蕉連句の世界―コミュニケーションの実際
第5章 芭蕉付句抄

著者等紹介

宮脇真彦[ミヤワキマサヒコ]
1958年(昭和33年)1月15日、長野県に生まれる。信州大学人文学部人文学科卒業。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程満期退学。東横学園女子短期大学言語コミュニケーション学科助教授を経て立正大学文学部文学科助教授。専攻は連歌俳諧史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優先

1
連句がおもしろいと思ったので、ここから連句の本を読み広げていきたいと思いました。2012/04/03

a6

0
p.75 連句を読むことの楽しみは、言葉と言葉との結びつきにふさわしい意味を探ることであり、そうした果てに導き出された意味があらかじめ作者がもくろんだその意図を具現するものとして必然化する瞬間に立ち会うことだ、と言うことができるのではないだろうか。/▽他の人の言葉を読み取ることと自分で言葉を紡ぐことを同時に行うのって作品を作る上で高度なことだと思う。そこに言葉そのものや、その意味が立ち現れてくるなんてとてもエキサイティング。2021/03/18

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