角川選書<br> 松平家忠日記

角川選書
松平家忠日記

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047033047
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0321

内容説明

徳川家康の家臣として波乱の生涯を送った松平家忠が遺した「日記」には、天下統一への道を切り拓いていった信長・秀吉・家康らの動向だけではなく、家忠自身の私生活も記されている。子どもの成長を気遣い、鷹狩を楽しみ、連歌や能に興じる姿が見られる。しかし、なかでも目立つのが、接待や贈答の記録である。頻繁にやり取りされる贈答の慣習は、家忠の家臣・家族・一族らの結束を固め、家康の家臣団としての優位性と主人への忠誠を示している。家忠の「日記」から、戦国時代の一大名の日常生活を描き出す。

目次

序章 松平家忠と『家忠日記』
第1章 武田氏との戦い
第2章 秀吉との対決
第3章 家忠の日常生活
第4章 忍における日々
第5章 上代での日々と伏見普請

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

四不人

4
歴史に興味を持つと、どうしても重要な事件や戦い、技術や芸術に目を奪われてしまうが、当時生きていた人々の日常生活には全く別の種類の興味が湧く。仕事に不平を漏らしたり、趣味や人付き合いに熱中したり。面白い。幸若舞が東海一帯に流行していたのもよく判るし、鯨食が始まっているのも判る。普請はくじ引きや当番制なのも判る。やっぱり日記はどの時代でも面白い。2021/07/11

ヘムレンしば

1
徳川家康関連の歴史資料として有名な家忠日記を扱った本です。日記の書かれた範囲は、長篠合戦から関ヶ原合戦の前哨戦と言われる伏見城の戦い頃まで。家康の動向を知る資料として良く引用されますが、元が日記なので、つぶさに読みこめば、戦国時代の小国大名の生活が浮かび上がってくる訳です。戦国時代と言えば合戦ばかりしてるようですが、実際は振る舞ったり振舞われたりの接待、連歌や鷹狩りに興じたり、城普請をしたり。まだ大名や武士の権威とか確立されてない時代なので、実に生き生きとした戦国武将の姿が明らかになり非常に興味深いです。2012/10/04

Oke

1
家忠の日記には、日々の来客や出先、趣味の連歌や鷹狩り、贈答や行事、近隣領主との付き合いから仕えている家康、更には信長、秀吉といった天下人の動向までもが書かれている。家康の家臣と言っても様々で、当時の小領主の日常生活は大河ドラマではわからない。2010/06/10

げんさん

0
家康譜代の家臣だった松平家忠の日記を詳細にたどる。意外にも連歌が得意な文化人だった

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