角川選書<br> 文房四宝硯の話

角川選書
文房四宝硯の話

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047032958
  • NDC分類 728.3
  • Cコード C0371

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

13
「なるほど、文房具とは愛でるものなのだ」と気づかされたシリーズ2冊目。硯、水滴、印材について書かれています。硯は手入れをしないとダメ、と筆者。まずは水に入れてやると喜ぶのだそうです。濡れると生き物のように色彩を変える。砥石で研き、肌触りを整える。印材も人肌で味わい、時に絹で磨く。生き物を相手にするように、話しかけ、ご機嫌をうかがい、愛でる。文章を読みながら触覚を刺激され、写真の硯に手を伸ばして撫でてみたくなりました。創作にあたり、文字や言葉だけでなく、文房具からインスピレーションを得ることも多いのかも。2020/03/01

かざ

1
今日、登山してきた。山の麓町の硯職人さんとこの莫山先生の本の話しで盛り上がり、1時間くらいかけて硯について教えてもらった。硯職人側と書家とでは考え方にもすこし差異があるようだ。でも、本を読んで、素人の自分にでも硯のイロハが解るようになってるから、この本は凄い。登山もきちっとしてきましたよ。2012/08/21

Takashi 

0
石硯や水滴など、奥深い硯の世界を書家の視点から洞察。名硯に不可欠な鋒鋩や各種石硯の産地や質感など、実に明快な説明が加えられている。江戸時代の豪華な硯箱に比して日本製石硯の貧弱さを指摘するが、硯箱は平安時代には既に成立しており、中世に格段の発展を遂げていることからみると、筆者の見解とは異なる主張も可能であろう。それにしても、硯の話は大抵石硯ばかりで、古代の陶硯がほとんど相手にされていない。その逆もまた然り。陶硯から石硯へ、文房具史として一連の潮流の中で叙述できないものだろうか。2017/06/11

大宮透

0
文房四宝の奥深さの一端に触れられるような本。莫山先生の書への愛情が美しいと思った。2011/06/03

gitta

0
莫山先生のことばを通して、知らなかった世界を感じました。2010/10/09

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