内容説明
芭蕉は生活と芸術の一体化を計り、生活の芸術化をめざした。それはまさに、月と雪と花に賭けた人生であった。没後300年―。深く人生に関わろうとした芭蕉への真の理解がはじまる。
目次
芭蕉評伝
『おくのほそ道』旅後三百年
『おくのほそ道』二部構成論
『笈の小文』と『おくのほそ道』の関係
不易流行論について
古季語「蒼朮」をめぐって
芭蕉と桜
芭蕉の四季区分
芭蕉と武家門人
芭蕉庵とその周辺の人々
芭蕉の「雲の峯」の句と曾良の「三日月」の句と
芭蕉におけるツルとコウノトリ考
画に関する芭蕉の新出書簡
芭蕉の句と画のかかわり
連句の変化の考察
発句の解釈
芭蕉と蕪村と子規〔ほか〕