角川選書<br> モンゴル万華鏡―草原の生活文化

角川選書
モンゴル万華鏡―草原の生活文化

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784047032248
  • NDC分類 389.226
  • Cコード C0339

内容説明

360度の視野がひろがる草原で、家畜とともに生きるくらし。家畜という動物とかかわりながら、生活の基盤を確立している世界、それがモンゴルである。文化の壁をこえて遠くからやってくれば、伝統的な歌をうたい、ゆたかな乳製品やとりどりの肉料理でもてなす。心の病いをいやすための踊りがあり、馬乳酒による療法がまもられている。そんなモンゴルのおいしさを幅広くとらえ、いっぱいに伝える。

目次

第1部 もてなしのわざ(食のもてなし;歌のもてなし)
第2部 おいしさのわざ(白いごちそう;赤いごちそう)
第3部 癒しのわざ(歌って癒す;飲んで癒す)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

10
二十年前の書籍なのだが、当時のモンゴルの人々の生活がいきいきと描かれている。歌と食事という身近なものから、彼らの生活をわかりやすく解説する。客人をどうもてなすのか、という考察から彼らの日常の価値観を探り、羊・馬たちをどのように管理し、屠り、食すのかを巡る考察から、自然との関わりを描く。医療からは生活倫理を探る。嫁入りした女性の心を宥める儀式と、共同体の踊りによって、現状を受け入れさせるという解決法も面白い。近代化によって、現在では失われているもの、変わってしまったものも多いだろうが、おいしい一冊でした。2014/07/22

シルク

5
「朝から夕までキビ入りのお茶と乳製品でやりすごし、夕食に肉を食べるという一日の食生活パターンは、基本的に一年中変わらない。」(p.120) う~む……この表紙。このタイトル。読みたくなる本だよね。そしてなんか面白かったなぁ……。とても寒いけれど、「たいてい天気はとてもよく、日差しは明るい。」(p.122)ここはモンゴル。「冬にたくさん肉を食べたあと、夏をむかえて乳製品をふんだんにとることを、モンゴル語で胃袋を『白くする』と表現する。胃腸にたまった肉かすを乳製品で洗濯するかのようにいう。」(p.123)2018/11/12

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