角川選書<br> 天明3年浅間大噴火―日本のポンペイ鎌原村発掘

角川選書
天明3年浅間大噴火―日本のポンペイ鎌原村発掘

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  • サイズ B6判/ページ数 197p
  • 商品コード 9784047031746
  • NDC分類 453.821
  • Cコード C0321

内容説明

「天明の浅間山大噴火」は、天明3年4月8日に始まった。地震のような鳴動とともに、天にまでとどくかと思われるほど噴煙が高くあがり、各地に灰を降らせた。5月、6月と爆発は激しさを増し、ついに7月6、7、8日の3日間、この世のものとは思われない大爆発が起こった。噴火と同時に流れ出た溶岩流は北側の急斜面を滑り落ち、あっという間に火口から約15キロ北にあった鎌原村を埋め尽くし、吾妻川までなだれ落ちていった。浅間山大噴火で埋もれた鎌原村の発掘と調査で200年前が甦る!

目次

第1章 近世の埋没集落
第2章 天明3年の大噴火
第3章 浅間大噴火の被害(浅間南麓の被害状況;浅間北麓の被害状況;杉田玄白の見聞)
第4章 浅間大噴火の影響(天明騒動;天明の飢饉)
第5章 浅間山麓鎌原村
第6章 鎌原村の発掘

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

9
天明三年(一七八三年)七月六日に浅間山が噴火した。浅間山は天空に向かって火炎や噴煙をぐんぐん吐き出し、各地に火山灰を降らせた。大気中に噴き上げられた大量の微粒子は冷害の原因の一つとなった。この影響は日本だけでなく、北半球に広がり、一七八九年のフランス革命にも影響を及ぼした。2021/08/07

印度 洋一郎

3
江戸時代最大の火山災害である「天明三年浅間山大噴火」についての本だが、近代以前の災害でこれだけ記録が残っているのは貴重。日本各地で「灰が降って、昼間なのに暗くなった」「地響きと大きな音がした」「灰で道や家が埋まった」等の記録があり、その規模が伺える。 幕府は勘定吟味訳を首座とする調査団を派遣し、その後の復興、いわゆる「お助け普請」にも尽力。僅かに生き残った村人達は「親を亡くした子に親を、子を亡くした親には子を」と生存者同士で新しく縁組し、コミュニティを復活させた。そして、この噴火は「天明の大飢饉」を生む。2022/02/19

ホンドテン

0
所有、というか親の蔵書。関(2010)の補完的なもの、こちらは発掘成果の引用、鎌原村に限定。むしろ興味を引くのは、文献資料から噴火後に発生した天明飢饉一揆の諸相。群衆心理の恐ろしさに驚くばかり。2016/11/11

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