感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nightU。U*)。o○O
1
各章親世代、または同世代の俳人の鑑賞にあてているが、章を下るごとに批評が漫然として、前半にあったような一句を立体的に見透かすような清澄な冴えがなくなる。俳句の本にはどれも実作の手引きといった宣伝文句がつけられているが、この本は(その他多くと同じく)鑑賞に徹していて、少なくとも初心者が参考にするようなものではない。詳らかにはされなかったが「俳句は同一作者の手になるとは思えないほど作風に開きが生まれたり感情をあらわにしたりする場合がある」という言説は面白い。2016/10/15