角川選書<br> よみがえる九州王朝 - 幻の筑紫舞

角川選書
よみがえる九州王朝 - 幻の筑紫舞

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047030404
  • NDC分類 210.273
  • Cコード C0321

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hyena_no_papa

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古田氏のネーミングは実に巧みである。しかし、その中身はどうか?第一章を「さらば「邪馬台国」よ」と書き出しているが、南宋刊本より前に「邪馬壹」と表記する史書は皆無で、全てが「臺」或いは「嘉」である。第二章の「短里論争」では、「赤壁の二里」を相変わらず唱えているが、これは裴注「江表伝」に見える記載で、「江表伝」中に、建業~ 武昌間を二千里とする明らかな長里の記述がある。短里説は不可。幾ら細部を飾ったところで裴世清の訪れた地が畿内ヤマトである以上、九州王朝説など成り立たない。『通典』では「倭一名日本」とある。

遊動する旧石器人

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1983年6月20日初版発行(1990年5月20日四版)。図書館よりレンタル。本書には、「魏志倭人伝」が里の長短問題、王仲殊論考における「邪馬台国=畿内説」批判、須玖岡本D地点出土とされる夔鳳鏡の問題、倭の五王の史料批判、倭の五王などの署名の問題、筑紫風土記の存在に対する見解、筑紫舞をめぐる考察、が記載されている。2019年現在の視点から見ても、まだまだ未解決な問題が古代国家成立以前に横たわっていることが分かる。どの学問でも問題提起に対して、無視はいけない。もちろんとんでももあるが、検討の余地はある。2019/01/25

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