角川叢書
儀礼から芸能へ―狂騒・憑依・道化

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047021549
  • NDC分類 772.1
  • Cコード C0374

内容説明

中世の寺社では、境内で呪術性を濃厚に含んだ身体表現をともなう熱狂的な舞台が繰り広げられたが、それは民衆にとっての身近な芸能でもあった。本書では、延年・修正会・修二会など、現在に伝承される宗教儀礼における咒師の作法や僧侶による滑稽芸が、猿楽や田楽へと発展する道筋を追う。法隆寺、興福寺、薬師寺、東大寺など、南都寺院とかかわりの深い芸能を中心に、民俗学的な視点から芸能発生の多様性を浮き彫りにする。

目次

第1章 延年の誕生―衆徒の祭儀と児の歌舞
第2章 南都寺院における“走り”の呪法と芸能
第3章 薪能の誕生―咒師から翁へ
第4章 憑依と熱狂―猿楽能の原風景
第5章 喧嘩、遊興、博打―中世、春日社神人の芸能
第6章 秘儀と笑いの祝祭―毛越寺常行堂“摩多羅神祭”
第7章 湯屋の祭儀と芸能
第8章 御幣―南都の神仏習合の祭儀と造形
第9章 儀礼空間と奉仕の人々―法隆寺・薬師寺の修正会・修二会
第10章 童子と堂童子―奈良の仏教儀礼と支える人々

著者等紹介

松尾恒一[マツオコウイチ]
1963年、東京都生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。國學院大學助教授を経て、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授。専門は民俗宗教、儀礼・芸能史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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